第19回 Windowsのメンテナンス その3 ~セキュリティ対策ソフトの使い方~

Windowsのメンテナンス記事も3回目を迎えました。最後に、コンピューターウイルスへの対策について書きます。

パソコンも一般的な家電という位置づけになりそうなほど普及しましたが、洗濯機や冷蔵庫のようにほったからしでも問題なく機械ではありません。インターネットへ繋ぎ、長く使用していくパソコンは常に「コンピューターウイルス」への脅威に晒されています。ニュースでもよく目にしますが「個人情報の漏洩」や「悪意のある遠隔操作」「データの破壊」など、多くの被害がでてきます。

これらコンピューターウイルスから見を守るため、必ず「セキュリティ対策ソフト」を導入しましょう。
今回はセキュリティ対策ソフトの1つである「カスペルスキー」を例にスキャンと駆除の仕方を解説します。

※2016年2月9日 記事内容を更新、変更いたしました。(チェックディスクについては削除)


ウイルスなどのマルウェアが無いかパソコンをスキャンする

基本的な、できれば定期的に行なって欲しいことのひとつが「パソコン内のマルウェア スキャン」です。

マルウェア [ malware ] とは、コンピューターに対して不正でかつ有害な動作をするプログラム群全体を指します。トロイの木馬、コンピューターウイルス、スパイウェアなどが該当します。

市販されている有料のセキュリティ対策ソフトのほとんどは、コンピューターウイルスだけでなく、他の有害なプログラムも発見し消去してくれます。それらは、ネットやUSBメモリからパソコンへ入ってきた時点で消去できることがほとんどですが、パソコン全体をスキャンすることで初めて発見される場合もあります。(特に、トロイの木馬などは進入したことを気づかせないようにして感染します)

マルウェアが入っているとパソコンが思いがけないような動作をしてデータを破壊してしまう可能性があります。また、暴露型の場合は内部情報を知らず知らずのうちに外部へ送信してしまうものもあります。

これらに対処するため、最初の方の講座でも書いた通り、セキュリティ対策ソフトを必ず導入しましょう。ただし、インストールしただけでは万全ではありません。インターネットと定期的に接続して定義ファイルを適用させなくては最新のウイルスに対して無防備になってしまします。忘れてしまった人はここでもう一度確認してみましょう。

定義ファイルの適用は、ネットに繋がってさえいれば自動で行ってくれます。また手動で行なうこともできます。
定義ファイルを適用し、セキュリティ対策ソフトが最新になったら早速パソコン全体をチェックしましょう。完全スキャンを行うとパソコンに保存されているすべてのファイルに対してスキャンが行われます。

今回は有料のセキュリティ対策ソフトの1つである「カスペルスキー」を例に一通りの操作をしてみます。
他のセキュリティソフトでも概ね共通の操作となります。

定義ファイルの更新

定義ファイルのアップデート
▲クリックで拡大

「カスペルスキー インターネットセキュリティ」を開き、「アップデート」を選択します。

ここで定義データベースの確認とアップデートができます。

この定義ファイルが更新されないと、パターンパマッチングによるマルウェアの駆除ができなくなります。また、最新のマルウェアに対しても対策が不十分となりますので、定期的にアップデートしてください。

通常はインターネットへ接続されていれば、自動で定期的にアップデートされます。手動で「アップデートする」をクリックすれば、すぐに最新のアップデータを受け取れます。

スキャン

完全スキャン 脅威の隔離
▲クリックで拡大

「スキャン」という項目でパソコン内をスキャンできます。
脅威が見つかれば、該当のデータを削除、隔離します。隔離されれば不正プログラムは活動を停止します。

「完全スキャン」は、通常パソコン内の全ドライブにあるすべてのファイルに対して、マルウェアの感染が無いか、不正な通信や動作をしていないかスキャンします。少し動作が重くなりますが、スキャン中でも他の作業をしていて大丈夫です。

時間はかかりますが、徹底的にファイルを調査します。巧妙に隠された不正なプログラムは、この完全スキャンをして初めて発見されるという物もあります。時間があるとき、定期的に実行すればパソコンを安全な状態に保つことができます。

その他に「簡易スキャン」や「カスタムスキャン」などがありますが、これは重要なプログラムや領域にのみ絞ってスキャンしたり、ユーザーがスキャンする場所を指定することができるスキャン方法です。調査するファイルの数が少ないため時間はあまりかかりません。毎日のメンテナンスとして実行してみるとよいでしょう。

スキャンのスケジュール

スキャンのスケジュール
▲クリックで拡大

スキャンのスケジュールも設定可能です。

スケジュールを設定することによって、指定した日時に自動でスキャンを実行してくれます。

特定のフォルダ、ファイルに対してスキャン

特定のファイルに対してスキャン

また、怪しいファイルやフォルダがあった場合、それらに限定してすぐにスキャンをかけることができます。

怪しいファイルやフォルダに対して右クリックをし、メニューから「スキャン」を選ぶと、指定したデータに限定してスキャンを実行してくれます。特定のデータの安全性を確かめるために有効です。

その他のツール

その他のツール
▲クリックで拡大

この他にも有料のセキュリティ対策ソフトは色んな機能を持っています。

例えば、ウェブサイト上の危険なサイトをブロックしたり、不正なプログラムのダウンロードを防いだりできます。メールに対しても有効で、不正なプログラムが添付されていれば駆除の対象となります。

また、実行できるプログラムを制限したり、特定のプログラムの通信の許可・不許可を指定したりすることもできます(ファイヤーウォール機能)。通販サイトに対して特別にパスワードの入力を保護してくたり、セキュリティキーボードによるキーロガー対策も可能です。

このように、総合的にセキュリティ対策をしてくれるのが有料のセキュリティ対策ソフトのよいところです。無料版ではこのような機能はカットされていることが多いので、より広く対策を実施したい場合はやはり有料版のセキュリティ対策ソフトが有効です。

オンラインスキャンを利用してみる

オンラインスキャンとは、インターネット上からウイルススキャンをすることができる無償サービスのことです。インストールされているセキュリティ対策ソフトだけでは不安な場合は、このサービスを利用して他社のエンジンでウイルススキャンをやってみましょう。
パソコン全体でなくても、ファイル単位で調査してくれるものあります。

では、有名な所をいくつか紹介します。

トレンドマイクロ オンラインスキャン

ウイルスバスターで有名なトレンドマイクロが行っている「トレンドマイクロ オンラインスキャン」です。ウイルスの検知と駆除を行なってくれます。

シマンテック・セキュリティチェック

「ノートン」で有名なシマンテックのオンラインスキャンが「シマンテック・セキュリティチェック」です。 コンピューターのセキュリティのレベルとウイルスチェックを行ないます。

VirusTotal

指定したファイルを、複数のアンチウイルスエンジンで徹底的に検査してくれるオンラインスキャンです。Norton / Kaspersky / F-Secure / ESET NOD32 / AVG / Avast 等、約40種類のアンチウイルスエンジンでファイルを検査してくれます。ただし、検査できるファイルは64 MBの単一のファイルだけですので注意してください。

オンラインスキャンは、これら以外にもたくさんあるので興味がある方はぜひ探してみてください。

この記事のまとめ

この記事では、ウイルスチェックを中心に述べました。
ウイルスチェックはパソコンを利用する以上、必ず考えなければならない重要なことで、定期的な検査が望まれます。特にインターネットへ接続している場合は、インターネットから数多くの脅威に晒されていることを忘れないで下さい。セキュリティ対策ソフトがなければ、場合によっては数秒でマルウェアに感染するほどです。定義ファイルは定期的に必ず適用し、常に最新の状態を保っておきましょう。

  • 定義ファイルを常にインストールし、セキュリティ対策ソフトを最新の状態を保つ。
  • ウイルススキャンは定期的に行う。時間がある場合は完全スキャンを推奨。

パソコンは精密機械で一般的な「家電」という意識の製品とはまだほど遠いです。粗雑に扱うとすぐにパフォーマンスが落ちたり壊れてしまします。パソコンを長く使っていくためにも今まで解説してきた内容を実行してみてください。

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Comments [2]

> これは、再使用を目的にキャッシュされたセキュリティ記述子を検出したもので、このログは安全に無視することができます。

とありますので、
「Cleaning up ○○ unused ...」の値は、システム関連の問題ではありません。

ご指摘ありがとうございます。

○Windows XP で CHKDSK がボリュームビットマップエラーのメッセージを表示する
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/893332

XPの記事ですが、確かに記載がありますね。
インデックスの不整合を直した、という感じで記憶していたのですが
関係性、重要度共に低いのですね。

今出先なので帰宅したら修正いたします。

ただ、チェックディスクに関してはWindow10の発売、SSDも普及した中、
ちょっと私もわからないことが多い&かなり古い記事&改めて読み返してみると
初心者向けではなだろうな~ということで「チェックディスク」の項目は
削除、別記事にするかもしれません。

セキュリティ対策ソフトについて特化したいと思います。

重ねて、ご指摘ありがとうございます。

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