COWON J3のプレイヤー画面をUCIで改造してみた

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改造といってもあるプログラムを適用して仕様を調査した程度です。高度なことは一切していません。

前回、前々回でCOWON J3の機能面についてのレビュージャケット画像の表示、プレイリストの作成方法を書きました。今回はそこからちょっと進んでCOWONのプレイヤー画面を少し弄ってみようと思います。

なんで弄りたかったかというと、FLAC形式の音楽に歌詞を付けたかったから。様々な事情によりFLAC形式やAPE形式の歌詞表示に対応していないようなので、(2011年3月4日追記:公式のファームウェア v2.24からLRC歌詞ファイルの読み込みをサポートをしました。「UCI(User Created Interface)」と呼ばれるフラッシュ形式のファイルを適用させます。

この記事は、UCIを適用させその仕様を調査した時の管理人のメモ的なものです。

目次

UCIとFLAC形式音楽の歌詞表示

UCI

COWONを購入してから調査し分かったことなのですが、どうやらこのプレイヤーは改造を行うことができるようです。

COWON J3 はフラッシュ形式(swf)に対応しているので非公式に「UCI」と呼ばれるswfファイルが出回っていました。これはメニューやプレイヤーの外見を変えたり機能を付け加えたりすることができる、いわばスキンみたいなもので、多くの人がこのUCIの製作を行なっています。

Wikiで詳しく書かれているので参考にしてください。

COWON J3 Wiki – UCIについて
http://www35.atwiki.jp/cowon_j3/pages/33.html

また、UCI関連は以下のサイトも参考になることかと思います。実際にいくつかのUCIを適用させてその画面も公開されています。適用方法や機能面でも解説なさっているので非常に参考になります。

COWON J3のUCIいじり
http://j3user.seesaa.net/

歌詞表示

ではこの記事の本題、歌詞表示について自分のやったこととか注意点。

COWON J3は標準でFLAC形式の音楽は歌詞表示に対応してません。2011年3月4日追記:公式のファームウェア v2.24からLRC歌詞ファイルの読み込みをサポートをしました。)どうやらこれらオープンソースの形式はタグのバージョンがまちまちで統一されてなく、歌詞表示に対応させるのが難しいからだそうです。
しかし、MP3の場合はID3v2.3などと決まっているみたいなので、MP3の場合はID3タグに内蔵させることで歌詞表示が可能になります。で、COWON J3 はこの場合に限って表示に対応しているみたいです。歌詞は「LDB1.0、2.0」という規格に統一されています。

標準ではFLAC形式の歌詞表示に対応していないようなのでUCIのひとつ「Asonimha’s music UCI MOD」を適用させてみました。これは音楽プレイヤーの部分を改造するもので韓国製のUCI、Asonimha music UCIを改良したものです。

Asonimha’s music UCI MOD
ttp://observation.jp/curare/2010/09/musicuci-asonimhas-music-uci-m.html (リンク切れ)

上のリンクから「AsonimhaMOD_○○○.ZIP」をダウンロードし解凍します。中には「ASO」「lrcs」「music.swf」があります。この3つをCOWONの System\Flash UI 内にコピーすれば適用完了です。

歌詞は別途LRC形式(拡張子.lrc)で保存し、外部から読み込む形をとります。LRCファイルはテキストファイルから作成可能、拡張子変えるだけです。

LRCファイルの作り方ですが、私はfoobar2000(パソコンで私がよく使う音楽プレイヤー)に取り付けた歌詞自動取得&表示機能で取得したLRCファイルを流用しました。これに少し手を加えてCOWONに転送、所定の場所に曲名と同じ名前(正確にはファイル名)で保存することで歌詞を外部から読み込むことができるようになりました。ジャケット画像の下には1行表示~3行表示まで、別画面を呼び出すと5行表示まで歌詞の閲覧が可能、曲に合わせてスクロールします。スクロールするタイミングはLRCファイルに予め書き込みます。

歌詞ファイル(LRCファイル)は System\Flash UI\lrcs 内に入れることで歌詞を認識します。日本語歌詞である場合は文字コードを「Unicode」にすることで文字化けを避けることができます。

歌詞ファイルの取得方法ですが、私はfoobar2000のLyric Showで取得するものを流用しています。他の取得方法として「Lyrics Master」というソフトを利用する手もあります。こちらの方が簡単だと思います。

http://www.kenichimaehashi.com/lyricsmaster/

LRCファイルは0.01秒単位までスクロールするタイミングを設定できますが、COWON J3 はどうやら1秒単位でしか認識してくれないようです。なのでどんなに頑張っても音楽と完全に合わせることはできません。かといって1秒以下の設定を切り取ると正しく表示できなくなったので数値としては残しておくこと。

LRCファイル
▲LRCファイル

改行するには「 / 」と記すことで3行まで改行できます。(半角スペース、半角スラッシュ、半角スペースの順です)
それと、最初の3行は時間情報を参照せずそのまま表示します。 Unicode(BOM付)で最初の3行をヘッダーと見るような仕様になっているみたいです。なので私はこの3行に「曲名」「アルバム名」「歌手名」の3つを書き込んできます。

まとめ

AsonimhaMODにより、FLAC形式の音楽に歌詞を付けることができるようになりました。AsonimhaMODはその他にもPlay&Lockの設定ができたりBluetoothのON/OFFの切り替えがしやすくなっていたりしてとても使いやすいUCIだと思います。

UCIはミュージック部分を改造するもの以外にも、メニュー画面を変えたり複数のUCIを管理できるものもあります。COWONを使っている人で興味がある方はやってみるとよいでしょう。

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この記事を書いた人

長野県在住。化学系の学科へ在学後、現在は植物の生産を仕事にしています。このブログは趣味と実益を兼ねて、仕事の合間に書いています。農家ではありますが、ECサイトの管理なども業務として行っています。

最近はカメラにも興味がでてきました。商材写真の撮影なども勉強したいところです。カメラ系の記事も書くかもしれません。

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