第26回 インターネットの匿名性と情報の信用性、拡散性

インターネットの性質として誰でも情報を世界に発信することができる、個人情報を公開しなければ発信者の匿名性はある程度守られているというものがあります。

これはTVや新聞と言ったメディアと性質が異なるため、インターネットは新しい情報の取得手段として広く利用されるようになりました。

しかし、この匿名性とそれから派生する情報の信用性、拡散性という問題がTVや新聞より大きくなっています。これにより意図せずとも被害を受ける可能性が高くなります。

例えば、匿名で書き込まれた情報には個人情報がないため責任の追及が難しく、また情報の信用性が下がる場合もあるため「デマ」である可能性も高くなります。不適切な発言が拡散してしまえば多くの人に知れ渡り、人生を台無しにされてしまうこともあります。

そうならないためにも、インターネットの性質を理解し正しく利用することが望まれます。


インターネットの性質その1 『匿名性』

匿名(とくめい)とは、行動を起こした人が誰であるか分からない状態のことをいいます。ネットで言いうと、情報を発信した人がどこのだれなのか不明な状態であることです。

インターネットは世界中にいるすべての人が情報を発信することができ、また個人を特定するような情報を開示する義務がないためインターネットには「匿名性がある」ということができます。実際、個人のブログや掲示板などでは書き込んだ人がだれなのか分かりませんよね。

この匿名性にはいくつかメリットとデメリットがあります。

メリット

個人が分からないので人間の心理から情報の発信がしやすくなります。責任の追求が難しくなるので発言がしやすく、思ったことを素直に書き込むことができます。

個人の日記などブログ類、mixiやTwitterなどのSNSはこれが顕著に現れますね。感想、意見、批判などを見ていると私も色々考えさせられます。

肩書きを必要としないので会社や学校などの影響を考えなくても発言できますし、それによって議論がより発展しやすくなります。感情的になることもあるでしょうが、それは書いた人の素直な意見であり批判です。そのような発言を聞くことができるのも匿名という性質のおかげだと私は思います。

また、おもしろかったり為になるコンテンツを作成してくれる人が多くいらっしゃいます。これらも匿名であるからこそ作成する意欲が湧いてくるのだと思います。

実名だと肩書きがついてくるので、何かしら許可を取ったり体面を考える必要性がでてきます。これを面倒と思えばコンテンツを作ることなど中々できないでしょう。
また、周囲に知られたくない趣味も匿名ならばれてしまう可能性は低いので公開しやすくなります。

このような匿名だったからこそ作られたコンテンツが、インターネット上のコミュニケーションを豊かにしているところを見ると、匿名という性質はメリットあるものだと私は思います。

デメリット

多くの人は匿名性のデメリットをよく知っていると思います。それは情報の発信がしやすくなったことによる「誹謗中傷」や「詐欺」などの犯罪ですね。

匿名であることは議論やコミュニケーションの発展をしやすくする反面、それを悪用して特定個人や団体を必要以上に攻撃する「誹謗中傷」、偽の情報でおびき寄せる「詐欺」などの犯罪が多く発生しています。

責任の追求が難しくなるというのはメリットにもなり、デメリットにもなる諸刃の剣です。

ネットの中傷や詐欺により亡くなった方々、必要以上に信用を落としてしまった企業は少なくないでしょう。世界各国で今もなお解決しなくてはいけない社会問題です。

匿名とうまく付き合っていくには

メリットはまだいいとして、デメリットに対して考えなくてはいけません。

詐欺などは、手口などを知っておくことで多くは回避できます。
難しいのは誹謗中傷です。

よく言われるのが誹謗中傷の無視(スルー)ですが、私たちも感情を持った人間、それが難しい人も多いでしょう。
周囲の人や公的機関に相談することもひとつの解決策です。

「逃げる」という手もあります。これは別に卑怯ではありません。個人が分からない匿名なのですから自己防衛としてやってもいい対策です。逆に突っ込むほど事態が悪化してしまうことも多いのですから。

ただ根本的な解決、誹謗中傷の根絶は難しいでしょう。匿名を維持しながら減らすには、それこそ個人の良心に頼らなくてはいけないからです。機関が規制という方向で動こうとすると「表現の自由」という日本国憲法に抵触してしまうのです。

「では実名を義務にすればよい」となると匿名のメリットがほぼ完全に失われてしまいます。

インターネットが世にでてからまだ日が浅いため、法の整備がうまくなされていません。なので無視や逃げなどの手しかないのが現状で、厳しいですが今はそれを受け入れるしかありません。

もっと色んな意見を聞きたいのならば、この問題を検索してみるといいでしょう。こんなところよりも議論されている記事は多くありますから。匿名のデメリットをメリットを使って考えるというおもしろい行為ですけど(笑)

インターネットの性質その2 『信用性』

これは匿名であることにも大きく関係します。

自分が書いた情報に大きな責任や肩書きがないので、必然的に情報の信用性は下がります。意図するしないに関わらずそれがデマ情報であることもあります。

しかし、面白いことに同じ理由で信用性が上がります。肩書きがなければ、匿名性のメリットでも書いた通り書きたいことが素直に書けるからです。会社の社員であるという肩書きがあれば、これを出すと会社の信用が落ちてしまう、といった感じで情報操作が起こるかもしれないからです。

情報が発信されるまでに多くの人を介さないことも信用性を上げています。

しかし、肩書きがあるからこそ信用性が上がる場合もあります。新聞社などもネットに記事を書いていますが、会社を背負っているので偽の情報を書いたら身の破滅、だから記者はまじめに本当の情報を書いているはずだ!という考えからですね。

この場合は、多くの人が議論した結果であるならさらに信用性は上がりますね。

つまり信用性が高い情報とは何か

中々ややこしい問題です。ひとつのことで信用性が下がるかと思いきや、同じ理由で上がっているのですから。

これを解決するやり方はひとつ。ある情報の信用性を見極めたいなら、似たようなことを書いている記事をいくつか探して比べることです。インターネットには膨大な情報があるのですから、似た情報も多くあります。

同じことを言っている人が多数であれば正しい=信用できる情報と考えて良いでしょう。もし、みんな違うことを言っていたらその情報は慎重に取り扱はなくてはいけません。無闇に信じていると実害を伴うことにも発展しかねません。

また、ちゃんとした会社からの情報は基本信じてもよいと思います。確かに情報操作が行なわれていないとは言えませんが、嘘を言うと会社の存在自体が危うくなるのでそこまでのリスクは背負ってないでしょう。

あとは経験になります。長くネットで情報を得ていると、どうも嘘っぽいというのが何となく分かります。

情報を補完し合うことが大切

正しいと思った情報があったら今度はそれをもっと意義のあるものにするため、他の情報を取り込んで補完してみましょう。

情報発信の時間制限がない(書きたいときに書きたい分だけ書ける)とはいえ、すべての情報をひとつの記事にするには労力がいります。書いた人が知らない情報だってあります。
いくつも記事を読んで補完し合あえばより多角的な視点で情報を見ることができるので、明確な意見を持てたり、正しい操作を行なえるようになります。

ひとつの情報に固執しすぎていると偏見になったりデマに流されてしまいます。

インターネットの性質その3 『拡散性』

インターネットは世界中のコンピューターと繋がっています。
つまり、ある情報を公開したならば、その情報は世界中の人々が見ることができる状態になったということです。

みんなに見てもらいたい情報ならこれほど便利なものはないでしょう。企業なら広告効果も抜群です。Webページの性質として「リンク」もありますから、その記事にリンクしてもらうことができればすぐに広めることができます。

情報の拡散を甘く見ると・・・

見てもらいたい情報なら特に問題はないのですが、そうでない情報の場合だと事態が深刻になります。

世の中いい人ばかりではないので、個人情報を載せたとなればそれを悪用する人がでてくるでしょう。詐欺グループに渡ったものなら大変なことになります。

mixiやTwitterなどのSNSも例外ではありません。よく顔写真などと一緒にメールアドレスなどを載せている人を見かけますが、これは非常に危険な状態であると言えます。
個人を特定できるということは、それこそ本当に個人に対して攻撃できてしまうからです。ネットの世界でも現実の世界でも、何かあったとき被害を受けやすくなります。


インターネット上のある記事に不適切な発言があると、それを必要以上に攻撃する人たちがいます。これに便乗してさらに攻撃する人たちがでてきて収拾がつかない状態になることを「炎上」なんていいます。

一度炎上してしまうと、他のブログにまでその記事が書かれて批判されたりします。ここまで広がってしまうとその情報は消去することが絶対に不可能になります。言い切ります絶対です、天変地異が起きない限り。

どのブログに書かれているのかも分からないですし、仮に見つけて消去依頼できたとしてもさらにそれを上回るスピードで拡散していくので無意味です。コメントや記事を書く人は匿名で書いているのですから、このような記事も当然書きやすいことになります。

これが匿名ならまだ逃げるという手が使えますが、先ほどのSNSの例のように個人情報が一緒に載っていたとしたら実生活にまで被害が及びます。近くにいる赤の他人が自分の家にまで押し寄せたり、学校や会社を調べられ連絡したりと人生における生き恥などというレベルを超えてしまうケースだって実際あるのです。

だからといって実名公表をすべて否定するつもりはありません。実名という責任は信用にも繋がるからです。
ただ、使う場所を間違えるといざ間違いをしてしまったとき、取り返しのつかないことになります。細心の注意を払ってください。

この記事のまとめ

この講座では、インターネットの性質について述べました。ちょっと怖い内容ですが、私は実際にこのような場面を見てきたのでここで警告しておきます。

  • 匿名性のメリット、デメリットを理解する。
  • 情報の信用性は見極め、補完するとよい。
  • ネット上での情報の拡散を甘く見ず、細心の注意を払う。

このような文章は書き慣れてないので読みにくい文章になってしまいすいません。ですが、インターネットを利用するに当たって重要な、ご自分の身を守ることです。このブログでなくてもいいのでまずはインターネットの現実を知り、適切に対処していくことが大切です。

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