ASUS高機能ルーター「RT-AC88U」と子機「EA-AC87」を購入しました!

4月~6月は多忙なために更新が随分滞ってしまいました。申し訳ございません。
その間も色々やってはいましたが、やっと記事を書く時間がとれましたので少しずつ更新していきます。

最初の話題ですが、家のルーターを買い換えました。

以前はNECのルーターを使っていましたが、家内のネットワークを一度考えなしたところ、かなりの数の機器が繋がっていることがわかったので、古いルーターでしたしパワーに余裕がある高機能ルーターを購入することを決意。上記2つのルーターと子機を購入しました。

国内のメーカーではなくASUSという台湾のメーカーです。そのため、少し癖のある所もありますが、概ね満足いく買い物になりました。今回はこの製品について簡単なレビューでも書きたいと思います。ただ、多機能すぎるので便利な機能の一部のご紹介となります。

それでも多くの機能があるので、大変記事が長くなっています。お暇なときにお読みください。


▲クリックで拡大


ASUS RT-AC88U

RT-AC88U

ASUS 高速無線ルーター ギガビットデュアルバンド2167+1000Mbps(11a/b/g/n/ac対応 )ゲーミング最適化機能 WTFAST RT-AC88U(最大21台/3階建/4LDK)

2016年3月7日 / 準拠規格:11ac・11n・11a・11g・11b / 1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T / 5GHzと2.4GHzのデュアルバンド対応 / 最大2,167Mbpsの高速接続 / MU-MIMO技術対応

Amazon アソシエイト プライバシー

RT-AC88U
▲クリックで拡大

中々のゴツい装置ですがルーターです。お値段もそれなりに高いものです。
それでは、機能について少し確認してみましょう。

デュアルバンド対応

無線の規格は『IEEE 802.11 a/b/g/n/ac』と現在主流の規格にすべて対応しています。

無線LAN(Wi-Fi)の電波は大きく分けて「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2つが規格され利用できるようになっています。

本ルーターはこの2つの電波を同時に利用することができます。それぞれにSSIDやパスワード、暗号化方式などを個別で設定でき、柔軟な通信制御が行えるようになっています。特に2.4GHzのみの対応という機器があったとしても1つのルーターで全部補えるという点が魅力です。

Wi-FiのSSIDやパスワードの変更が可能
▲2.4GHz帯と5GHz帯、それぞれに対してSSIDやパスワードなどが設定できる。

2.4GHz帯 と 5GHz帯

Wi-Fiの詳細については下記記事をどうぞ。

すごくざっくり話すと、

●「2.4GHz帯」は壁などの影響が少なく遠くまで電波が届くが、電波干渉に弱い。
●「5GHz帯」は高速な通信が可能になるが、障害物の影響が強く、いくつも部屋を通り越す通信が苦手。

「5GHz帯」は「2.4GHz帯」と比べて利用機器が少なく、また構造的にも干渉が起こりにくいため、安定した通信ができるようになる場合があります。集合住宅での無線LAN利用では安定化対策として5GHz帯を利用するのも1つの手です。ただ、障害物の影響が強いというデメリットもあります。

「5GHz帯」は壁1枚がかなり障害となります。私が専用の子機として「EA-AC87」を導入したのも、5GHz帯の通信を少しでも安定させたいがために買いました。

2.4GHz帯と5GHz帯の無線強度
▲クリックで拡大

上記の画像はスマートフォンのアプリでWi-Fiの電波強度を測定したものです。1Fから2Fの自室まで距離的には5mほどですが、床を貫通させる必要があるため、5GHz帯ではかなり電波が阻害されています。こんなゴツいルーターであってもです。通信が途切れるほどでもないので私はスマートフォンでも5GHz帯を利用していますが、5GHz帯の貫通力の弱さは頭に入れておく必要があるでしょう。

2.4GHz帯の方が貫通力が高く、遠くまで届きやすいので家族のスマートフォンなどは2.4GHzを利用してもらっています。田舎暮らしなのでお隣さんの電波など全くありませんから干渉がほとんどないという点は楽でいいですね。

そもそも電波法によって電波の強さに関しては上限が設けられているので、大きなルーターであってもすごく強い電波がでているというわけではありません。大きなアンテナは通信が安定する範囲が広いという意味で解釈していただければと思います。

最大2,167Mbpsの高速接続 ※だた条件付き

でかい4本のアンテナが目を引きますね。安定した通信をしてくれそうな見た目です。

無線LANの変調方式として「1024-QAM(NitroQAM)」を採用しており、これにより最大2,167Mbpsの高速通信が可能になったと謳っています。従来式の「256-QAM」が一度に8ビットの情報を伝送し、最大1,734Mbpsの速度を実現してきましたが、今回の「1024-QAM」では10ビットのデータが転送できるため、1.25倍の2,167Mbpsへと通信速度が向上しています。

「1024-QAM(NitroQAM)」は5GHz帯だけでなく2.4GHz帯にも適用されており、4ストリームMIMOで最大1,000Mbpsという有線LAN並の高速通信ができるようになっています。

因みに、1024-QAMが利用できない受信機の場合は、802.11規格の上限である「802.11n : 最大 600Mbps」「802.11ac:最大 1,734Mbps」が理論値になりますのでご注意を。

無線機能スペック業
▲RT-AC88Uのスペック表より転載:https://www.asus.com/jp/Networking/RT-AC88U/specifications/

とはいっても上記はすべて理論値、もちろん実際はこんな速度でません。

受信側でもアンテナが4本で「1024-QAM(NitroQAM)」対応が必要ですし、仮にそういった受信機(子機)を用意しても無線ですから壁などの材質や枚数など家の構造によって大きく通信速度は減衰します。実際の速度は半分以下となることが多いと思います。

因みに、今回購入した子機「EA-AC87」は1024-QAM非対応ですので気にされる方はご注意。

当方の環境による実測は記事の最後の方で書いてみますが、鉄筋コンクリートの戸建てで、親機のある1Fから2Fまで概ね5mほどの距離にある子機「EA-AC87」との通信で「実測400Mbps」の速度はでました。有線LANの場合は「実測900Mbps」くらいの速度がでますから有線と比べても半分ほどとなりますが、主な利用方法である「インターネット」との通信はもっと遅いので日常では十分な速度だと思います。

2階建ての我が家ですが、2.4GHz帯ならどこにいっても通信が途切れることもなく安定しているので、4本の大きなアンテナがあるのは伊達ではないようです。5GHz帯でも電波強度は落ちますが、一応通信ができています。(田舎なのでお隣さんの無線電波干渉が皆無であるということも有利になっている点だと思いますが・・・)

アンテナ本数とMU-MIMO

「RT-AC88U」と子機「EA-AC87」は、それぞれアンテナ本数「4×4」でMU-MIMOに対応しています。

アンテナ本数

文字通り、通信用のアンテナ本数です。送信用と受信用とあり、通常それぞれ同じ本数あります。

「RT-AC88U」は外部にアンテナがあるのでわかりやすいですが、別に内蔵型でもアンテナがあるのは変わりありません。「RT-AC88U」では4本の送信アンテナ、4本の受信アンテナがあるので「4×4」と表記します。また、4つの通信経路があるので「4ストリーム」とも表記します。

「RT-AC88U」と子機「EA-AC87」は、それぞれ「4×4」なので効率的な通信ができるはずです。

アンテナとMIMO対応表
▲RT-AC88Uのスペック表より転載:https://www.asus.com/jp/Networking/RT-AC88U/specifications/

MU-MIMO

無線通信における通信品質の向上手段としてMIMO (multiple-input and multiple-output:マイモ)と呼ばれる技術があります。「複数での入出力」という意味で、送信側と受信側で複数のアンテナを使うことで通信品質を向上する技術のことです。

従来の方式はSU-MIMO(Single User MIMO:シングルユーザーマイモ)というもので、IEEE802.11nから採用されました。例えば、送信側と受信側で2本のアンテナがあるとします。送信側でデータを2分割し、それぞれのアンテナでデータを飛ばします。受信側もアンテナを2本使い受信し、元のデータに復元します。アンテナの本数が多ければ多いほど効率よく伝送できます。MIMOが誕生したおかげで飛躍的に通信速度が向上し、現在の主流方式となりました。

ただ、SU-MIMOは通信機器と一対一でしか通信できません。無線LANルーターに多くの機器が繋がっていたとしても、通信する機器を高速で切り替えているだけで実際に同時通信しているわけではありません。切り替えが早いためそう見えるだけです。通信機器が多くなると切り替えのための順番待ちが発生してしまうので速度が低下してしまいます。

この問題を解決したのがMU-MIMO(Multi User MIMO:マルチユーザーマイモ)です。複数のアンテナからそれぞれ異なった方向に電波を向けることで、親機が複数の端末に向けて同時に通信ができるようになりました。次世代のMIMOという感じですね。「ビームフォーミング」と呼ばれる、受信側の端末の位置情報を収集し、その端末辺りに向けて指向性を持たせた電波を送るという技術があり、MU-MIMOはこれを使って通信をしています。

欠点は、送信側と受信側ともに「MU-MIMO」対応である必要があること。まだこの技術に対応した商品は多くなく、スマートフォンも最新の機種で採用されはじめた感じです。今後採用商品は増えると思いますが、現状では恩恵を得られる環境は少なめ。下記「AtermStation」のサイトで大まかな図解があります。

さらに専門的なお話は@ITより。

RT-AC88Uは「MU-MIMO」対応で、ビームフォーミングに似た「Ai Radar」機能というものが搭載されています。「ビームフォーミング」は対応した受信機でないと使えないというものですが、「Ai Radar」はすべての機器に対して有効とのこと。本当かな?

Ai Radarについて
RT-AC88U(ASUS)の商品紹介ページより転載:https://www.asus.com/jp/Networking/RT-AC88U/

ASUS RT-AC88U の本体画像

長々と機能解説をしましたが、ここから開封後の本体画像でも載せてみましょう。

箱
▲クリックで拡大

内容物
▲クリックで拡大

箱のデザインと内容物です。

大きな黒光りする本体とアンテナ4本、LANケーブルと電源、それとサポートCDが入っています。
所々赤いデザインなのはやはりゲーミング用として意識したものでしょう。

サポートCD内のものは無くてもネットに繋がりますし、後でダウンロードもできます。

前面デザイン
▲クリックで拡大

USB3.0端子
▲クリックで拡大

前面デザインです。やはり少々厳つい見た目です。

向かって左のカバーを外すと中にUSB3.0端子がでてきます。向かって右の「LED」ボタンは説明書によると『WPS LEDのオン/オフを切り替えます。』、「Wi-Fi」ボタンは『Wi-Fi機能のオン/オフを切り替えます。』となっています。

背面
▲クリックで拡大

背面の装備は以下の通りです。

  • WANポート × 1
  • LANポート × 8
  • USB2.0 × 1
  • WPS ボタン

背面のUSBは「USB2.0」なのでご注意ください。USB3.0は青い端子があることが特徴です。

LANポートが8つもあるのは流石高級ルーターといったところ。このルーターの近くにはインターネットへ接続するために必要な「BBユニット」「光回線終端装置」の他にも、「Panasonic製ブルーレイレコーダー:DMR-BRW1010(2015年10月発売)」「Panasonic製プラズマTV:TH-42PZ800(2008年4月発売)」「SONY nasne(ナスネ)」とすでに5つも繋がっていますが、いずれも通信が途切れることもなく安定しています。余裕のあるCPUやメモリが役立っているようです。

全体像
▲クリックで拡大

アンテナ付けた状態がこちら。結構大きいので設置場所に注意。
購入する前に設置場所は吟味しておいたほうが良いいでしょう。普通のルーターの3倍くらいでかいです。

マニュアル・デモ

公式サイトにマニュアルが公開されていますのでここでリンクします。

また、少し機種は違いますが公式サイトでデモがあります。実際のUIを購入前に触れることができるのでアクセスしてみると良いでしょう。とにかく機能が多すぎるのでこの記事でも全部は紹介しません。

接続

有線または無線でRA-AC88Uへ接続したら、ウェブブラウザから「http://router.asus.com」と入力してアクセスします。

ルーターへアクセスできたら「クイックインターネットセットアップ」が始まります。ここで以下の3つを設定します。

  • ルーターへアクセスするための「ログイン名」「パスワード」。
  • インターネット サービス プロバイダ(ISP)への接続設定。
  • ワイヤレス ルーターのネットワーク名(SSID)とパスワード。

このルーターは高機能故にいろんなことができます。インターネット側からのアクセスも可能で外部から設定の変更もできますから、乗っ取られないようパスワードなどはしっかり設定しましょう。

ISPへの接続は、契約時の書類を用意して行います。

セットアップ
▲クリックで拡大

Wi-Fiの設定ですが、「2.4GHz帯」「5GHz帯」それぞれに対して任意の「SSID」「パスワード」が設定できます。わかりやすいSSIDにしてもよいですし、パスワードも別々に設定してOKです。ただ、無断にアクセスされないようパスワードはなるべく複雑なものにしておくことを推奨いたします。

参考URL

メイン画面 - ネットワークマップ

ネットワークマップ
▲クリックで拡大

設定が完了したら最初に「ネットワークマップ」が開きます。

現在のネットワークの状況を簡潔にまとめて表示してくれます。「インターネットへの接続状況」「2.4GHz帯、5GHz帯それぞれの無線の暗号化方式、SSID、パスワード、IPアドレス、MACアドレス」「現在親機に接続しているクライアントの状況」「USB接続しているでデバイスの状況」などがひと目でわかります。

特に「クライアント」が便利で、クリックすると現在親機の配下にあるクライアントが「有線」「無線」それぞれに分けて表示してくれます。各クライアントが有線接続されているのか、無線ならばら「2.4GHz帯」「5GHz帯」どちらで繋がっているのか、IPアドレス、MACアドレスの割り当て状況もわかります。

ただ、無線LANコンバーターが途中にあるとコンバーターより先のデバイスが「○ clients are connecting to RT-AC88 Uthrough this device」とまとめられてしまうらしく、その先のデバイスの状況がわかりにくいのが欠点。解決法があれば教えてくださると助かります。(インターネットとかには普通に繋がっているので実用上の問題はありませんが、そこだけ少し不便です。)

クライアント
▲クリックで拡大:「クライアント」画面

WAN - インターネット接続

インターネット接続
▲クリックで拡大

インターネット接続を行うための「WAN」の項目です。

ここで契約しているインターネットサービスプロバイダ、通称「ISP」から貰っている契約情報を入力します。通常、貰っている書類には「ユーザー名」と「パスワード」が記載されているはずなので、これを「PPPユーザー名」「パスワード」に入力すればOKです。

二重ルーターの場合でも、「WAN 接続タイプ」を「静的IPアドレス」にすることで上流のルーターに合わせることができます。

デュアルWAN - 2つのプロバイダと通信

このルーターの大きな特徴の1つとして、「デュアルWAN」という機能があります。

WAN端子とLANポートまたはUSB端子を使うことで2系統のWAN回線を利用する機能です。設定も簡単でデュアルWANを有効にし、WANポートの回線に加えてLANポートのPort1~4番、またはUSB端子を指定することでこちらもWANとして機能するようになります。

私は現在「Yahoo! BB 光」と「OCN」の2つのISPと契約していますが、通信状況により回線が切り替わっていることがIPアドレスを調査することでわかります。

もちろん、2つのISPと契約するので請求も2つ来ることになります。タダで2つ使えるというわけではないので注意。

デュアルWAN
▲クリックで拡大

回線の使い方は2つあります。「フェイルオーバー」と「負荷分散」です。

●フェイルオーバー

フェイルオーバー【Failover】とは、稼働中のシステムに問題が生じた際に、自動的に待機したシステムへ移行して動作を続けるようにする安全機能の1つです。このモードで動かすと、プライマリWANが何らかの問題でインターネット接続できない状態となったとき、もう1つのセカンダリWANへ切り替わってインターネットへの接続を継続させます。セカンダリWANの回線を " バックアップ " として利用することができます。

このモードでは、同時に2回線を利用することはないようです。

「フェイルバックを許可する」にチェックを入れると、プライマリWANの回線が復旧した際、もとのWAN回線へ戻します。

●負荷分散

こちらは2回線を同時に利用します。トラフィックをプライマリWANとセカンダリWANに分散して、回線にかかる負荷を低減させます。分散する際の各WANに流れるトラフィックの割合を「負荷分散設定」で決められます。

非常に多くのトラフィックをやり取りすることが想定される場合に有効で、各プロバイダの回線へ分散させることで回線を安定させることが期待できます。

デュアルWANの状態
▲クリックで拡大 : デュアルWANを有効にした状態

DDNS - 無料のDynamic DNSが利用可能

DDNS
▲クリックで拡大

このルーターには「ダイナミック ドメイン ネーム システム」、通用「DDNS」機能も備わっています。

通常、WAN側からルーターにアクセスする場合、つまり外出先から家のルーター、延いてはLAN内へアクセスするためにはISPから割り当てられたグローバルIPアドレスが必要です。しかし、通常の契約ではグローバルIPアドレスは動的なため、外部からアクセスしようにも現在割り当てられているグローバルIPアドレスは不明なためにアクセスできない状態になります。

これを解決する場合の1つの手段として「ダイナミック ドメイン ネーム システム 【Dynamic Domain Name System】」が役立ちます。動的となるグローバルIPアドレスと、固定の名前をとるホスト名とを対応・連携させることで外部からのアクセスを容易にさせます。

ホスト名はいつも同じ名前ですが、そこに紐付けられているグローバルIPアドレスは動的に変化します。IPアドレスが変化しても、常にホストとの連携を維持・管理しているため、そのホストにアクセスすればグローバルIPアドレスを知らなくてもアクセスできるようになります。ルーターにアクセスさえできれば、LAN内のパソコンやIPカメラなどにもアクセスできるようになります。

RT-AC88Uには、このDDNS機能が備わっており、しかもASUSが提供する無料のDDNSも利用できるようになっています。末尾が「.asuscomm.com」と固定になりますが、それより前のホスト名は自由に変更できますし、追加の費用なく簡単にDDNSが利用できるのは大変便利です。

「.asuscomm.com」他にも「dyndns.org」「NO-IP.com」などもリスト化されています。ただ、利用にあたって有料のものものあるので注意。

また、本機にグローバルIPアドレスが割り振られていないとDDNS機能は使えないのでこちらも注意してください。他の機器、例えばNTTからレンタルしている光回線終端装置などでISPと認証している場合は、そちらの設定は消して本機で認証させるように設定を変更してください。

IPv6 - IPv6サービスなど

IPv6に関する設定
▲クリックで拡大

IPv4に代わって徐々に普及している「IPv6【Internet Protocol Version 6】」に関する設定です。

「V6プラス」などのIPv6サービスと契約している場合に設定します。

「静的IPv6アドレス」「Native」「FLET'S IPv6 service」などが設定できます。通常のV6プラスでしたら「FLET'S IPv6 service」を選べばIPv6が利用できると思いますが、環境により色々だと思います。

当方のインターネットはISPとして「Yahoo! BB 光」と契約し、かつ同ISPのサービス「IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4」を利用しています。このサービスを受けるために「BBユニット」のレンタルが必須となりますが、このユニットはNAT機能が無効化できないので、現在多段NAT状態となっています。

この状態でもIPv6接続をするためには、接続タイプを「Native」と設定します。するとLAN IPv6 アドレスがBBユニットより取得されるので、「RT-AC88U」をルーターとして使っていたとしてもIPv6接続が可能になります。


▲クリックで拡大 : Yahoo!BBのサイトでIPv6の接続テストを行った結果。


▲クリックで拡大 : 「BBユニット」と「RT-AC88U」両方をルーターで動作させていてもIPv6 IPoEで繋がります。

LAN - DHCPサーバーなど

LAN IP
▲クリックで拡大

DHCP
▲クリックで拡大

LANのアドレスプールなどを管理します。本機にアクセススするためのIPアドレスも設定できます。

DHCP【Dynamic Host Configuration Protocol】とは、ネットワーク上の各機器に対して自動的にIPアドレスを割り振る機能です。ルーターの最も重要な機能の1つといえます。

割り振ることができるIPアドレスの範囲を「アドレスプール」などと呼びます。アドレスプールは「xxx.xxx.xxx.1」~「xxx.xxx.xxx.254」まで指定できます。ネットワークを分けるために、例えば「xxx.xxx.xxx.100」までに区切ったりすることも可能です。このアドレスプールの範囲内からローカルIPアドレスが機器に割り当てられます。

DHCPを有効にした状態でも、特定の機器に対して固定IPアドレスを割り振ることも可能です。「DHCP リスト周辺で手動で割り当てた IP アドレス」より最大64個登録できます。私は現在プリンターを割り当てていますが、PS4などがポート開放を要求する場合にも利用できます。

DHCP機能が不要な場合は無効にすることもできます。

ワイヤレス - 無線関連の設定

ワイヤレス
▲クリックで拡大

無線関連の設定が可能です。

「全般」ではバンド「2.4GHz」「5GHz」それぞれに対して「SSID」「チャンネル幅」「チャンネル」「認証方式、暗号化」「暗号化キー」などを設定できます。

因みに、5GHz帯のチャンネルを「36チャンネル」に固定してあるのは、子機として買った「EA-AC87」はW52とW53にのみ対応しているようで、100ch以降のW56のチャンネルを設定してしまうと親機を探してくれなくなるため。屋内の利用に限りますので、DFSの影響がないのはある意味使いやすいのですが、でもやはり少し不満。

AiCloud 2.0 - 外部からのアクセスサポート 他

AiCloud 2.0
▲クリックで拡大

ASUSのルーターに搭載されている「AiCloud 2.0」は、外部からのアクセスをさサポートするための機能がまとめられています。

DDNS機能が有効になっていると大変便利に使えるようになるのでぜひ有効にしたいところ。DDNSを有効にして、設定したホストへアクセスすることでルーターへ接続することができます。PC以外でもAndroid・iOSアプリが提供されており、スマートフォンからルーターへアクセスすることも簡単にできるようになります。

AiCloud へのアクセス

「Smart Access」を「ON」にすることでアクセスできるようになります。

DDNSで設定したホストへアクセスするとログイン画面が表示されます。ルーターへのログインID、パスワードと同じなので、入力してログインします。

AiCloud へのログイン
▲ログイン画面

ASUS AiCloud
▲クリックで拡大 : Cloud Diskを有効にしてUSBフラッシュメモリのデータを参照しているところ

●Cloud Disk

WAN経由で無線LANルーターに繋がっているUSBデバイスへアクセスすることができる機能です。外付けHDDやUSBフラッシュメモリなどを繋げることで簡易NASとして機能させることができます。また、ストレージは「FAT32」以外でも「NTFS」や「HFS+」でフォーマットしたものでも認識できます。

多くの国内メーカー製ルーターはFAT32だけサポートしていて肝心のNTFSに対応しておらず実質簡易NASとしても使えないことが多いので、RT-AC88Uはこの点でも大変優秀です。

使い方としてはFTPに似た感じで使えます。アップロード・ダウンロードしたいデータ選んで実行します。

●Smart Sync

ルーターにUSB接続されたストレージと、オンラインストレージとを同期させる機能です。「ASUS Webstorage」と同期できると書かれておりますが、「Dropbox」や「FTP Server」「Samba」とも同期できます。また、遠方にある他のASUSルーターに繋がっているUSBストレージとも同期させることもできます。

この機能を使えばルーターに常時繋がっているUSBストレージが常に同期してくれます。

Smart Sync
▲クリックで拡大

USB アプリケーション

USB アプリケーション
▲クリックで拡大

USB接続されているストレージを色々活用できるように設定する箇所です。

各種項目については、説明を読めば大体わかるかと思います。FTPサーバーとして利用したり、「UPnP」「iTunes Server」として利用したり、PCが起動していなくてもルーターがダウンロードを続行してくれる「Download Master」などの機能があります。

トラフィックアナライザー - 通信の監視

トラフィックアナライザー - Statistic
▲クリックで拡大

トラフィックモニター
▲クリックで拡大

ルーターに流れるトラフィックを監視します。

「トラフィックアナライザー - Statistic」では、各種デバイスごと、または通信アプリケーションごとにトラフィックの状況を「日別」「週別」「月別」にまとめて監視、表示してくれます。どの端末の利用が多いのかここですぐにわかります。

「QoS - トラフィックモニター」では、リアルタイムで各WANとLAN、無線に流れるトラフィックを監視できます。「時間ごと」「日ごと」にまとめて表示することも可能で、通信が多かった時間帯や日にちを特定できます。

AiProtection - ネットワークの保護

AiProtection
▲クリックで拡大

セキュリティベンダー「トレンドマイクロ」の「Trend Micro Smart Home Network」技術を使用するセキュリティ機能です。

各PCやスマートフォンで行っていた「不正サイトへのアクセス」「感染デバイスの検知・遮断」などを本機で行う機能です。ペアレンタルコントロール機能もあり、お子さんに有害なサイトを覗かせないよう制限させたり、インターネットへ接続させる時間帯を制限させることもできます。

「感染デバイス検知 / ブロック」で「アラート設定」を有効にすると、マルウェア感染したデバイスが何らかの通信を行っているときに設定したメールアドレスへ警告のアラートが送信されます。

VPN - 仮想プライベートネットワーク

VPN
▲クリックで拡大

「Virtual Private Network」、通称「VPN」と呼ばれる機能が利用できます。

仮想プライベートネットワークとも呼ばれます。通常、インターネットは公共のネットワークであり、家内のネットワークとは大きく異なるものです。しかし、このVPNを利用することで、VPNクライアントと遠方にあるサーバー間の通信を暗号化し、まるで専用回線を敷いたように家内のプライベートネットワークと同じような扱いとすることができる仮想技術です。

例えば、VPNクライアントから本機「RT-AC88U」へVPN接続すると、その間の通信は強固に暗号化された状態で通信します。そして、遠方にあるVPNクライアントから " ローカルIPアドレス " を指定してルーターや家内の各デバイスへアクセスできるようになります。ルーターへのアクセスアドレスを「192.168.1.1」で設定したのであれば、このIPアドレスをVPNクライアントのウェブブラウザで入力するだけで接続できます。

つまり、インターネットを通じているにもかかわらず、遠方の端末で操作したとしても家の中のネットワークにいるかのような扱いとすることができるのがVPNの特徴です。(とはいえ、仮想的なものなので多少制限がかかることもあります。)

また、公共のフリーWi-Fiへ接続する際のセキュリティ問題についても、このVPN接続をすることで通信が暗号化されるため安全性がある程度確保されます。フリーWi-Fiをよく利用する場合、VPN接続は多くのセキュリティベンダーが推奨している方法なのでぜひ利用してみてください。スマートフォン用のVPN接続ツールも無料で公開されています。

「RT-AC88U」では、VPN サーバーとして機能させることができ、プロトコルとして「PPTP」「OpenVPN」の2つが利用できます。VPN接続するための「ユーザー名」「パスワード」を設定し、VPNクライアント側から接続することで本機とVPN接続ができます。公共Wi-Fiでの利用を考える場合は、特にセキュアな「OpenVPN」の利用が望ましいです。

「PPTP」はWindows内ですでにクライアント機能がありますので、標準機能で設定できます。

「OpenVPN」は開発サイトよりクライアントソフトウェアが無料で提供されているのでこちらを使うのが簡単でしょう。Android版などのスマートフォン用アプリも用意されています。

「RT-AC88U」がVPNクライアントとなることも可能で、外部のVPNサーバーへ接続することも可能です。この場合、配下のデバイスはすべてVPN通信されることになります。

Wake on LAN - 外部からPCの起動

Wake-On-LAN
▲クリックで拡大

本機は「Wake on LAN(WOL)」が利用できます。

Wake on LAN(ウェイク オン ラン)とは、マジックパケットと呼ばれる特殊なパケットを該当のパソコンへ送ることで、パソコンの電源を遠隔で入れることができる機能です。外部からこのルーターへアクセスすることができれば、家内のパソコンの電源を入れることができます。ただし、利用するにはWake on LANに対応したパソコンであること、マジックパケットに呼応できるように設定変更することが必要です。

このルーターへ有線接続している場合は概ねうまくいくと思います。

無線コンバーターを挟むとうまくいかない

うちの環境では、無線子機として「EA-AC87」「Aterm WG2600HP2」を利用していますが、ここに " 有線 " で繋がっているパソコンがどうやってもこのWake on LANで起動しません。パソコンを固定IPにしたり、セキュリティ対策を切ってみたりしたのですがやっぱりうまくいきません。

なぜか遠隔操作ソフトとして利用している「TeamViewer」からLAN内で送る場合はうまくいくみたいなので、スマートフォンからの起動はあきらめて、ルーターへVPN接続して該当のパソコンを指定して起動させることで対処しています。VPN接続でもうまくいくことは確認済みです。

以前利用していたNECのルーターとコンバーターではうまくいったんですが・・・(以下の記事)

因みに、TeamViewerのWake on LAN機能は、LAN内にTeamViewerインストール済みのパソコンが1つでも起動していれば、VPN接続していなくてもスリープ(シャットダウン)状態のパソコン(TeamViewerインストール済み)をコンバーター越しで起動することができます。もちろんスマートフォンからでも起動できます。どうやらTeamViewerのサーバーからそういった信号がでているみたいです。

消費電力が少ない24時間稼働のサーバー機をおいてみるのも1つの手かもしれません。

ASUS EA-AC87

EA-AC87
▲クリックで拡大

親機である「RT-AC88U」の紹介はこれくらいにして、同社の子機である「EA-AC87」に移ります。

とはいっても、子機として使っていくのでそんなに機能があるわけではありません。
因みに、これは子機であり「無線の中継」はしませんのでご注意ください。

それより、最近これを扱っているところが少なくなってきたので、もしかしたら次の製品が投入されるかもしれません。あまり焦って買わないほうが現在は得策かもしれないので、少し様子見をおすすめします。

とは言え、買ったものなので一応レビューします。

EA-AC87

ASUS 無線LANアクセスポイント 11ac 最大1734Mbps EA-AC87

2015年5月28日 / 準拠規格:11acのみ / 1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T / 5GHzのみ対応 / 最大1,734Mbpsの高速接続 / MU-MIMO技術対応

Amazon アソシエイト プライバシー

外見

LANポート
▲クリックで拡大 : 本体後ろ

側面のボタン類
▲クリックで拡大 : 本体側面

LAMポートが「5つ」、いずれもコネクタは一般的な「RJ-45」でギガビットイーサネット対応です。

側面には子機モードである「Media bridge」と、他の親機と繋げてアクセスポイントとして動作する「Access Point」を切り替えるスイッチがあります。今回は無線LANコンバーターとして利用するので子機モードである「Media bridge」として動作させています。

もう一度注意点として、無線の中継はしません。あくまで子機なので、無線機能を持たないパソコンやプリンターなどを一括して無線化するための装置だと思ってください。中継までさせたい場合は、素直にNECやBuffaloのルーター・中継器を選びましょう。

他には「WPS」ボタンと、全面のLEDのON/OFFを切り替えるスイッチ、それとリセットボタンがあります。

接続設定画面

ネットワークの検索

本機とパソコンを接続し、「http://findasus.local」へアクセスすることでログインできます。
ユーザー名とパスワードは共に「admin」が初期設定です。

「Media bridge」モードの場合、親機との接続を最初に行います。近くのSSIDを検知し、繋げたい機器に接続します。

5GHz帯専用の子機

最初の注意点として、本機は「5GHz帯」「802.11ac」専用の子機である点です。

現在でもメジャーな2.4GHz帯の「802.11 b / g/ n」などにはすべて非対応という、中々漢らしい商品です。よって通信する親機も11ac対応である必要があります。逆に「Access Point」モードで動作させると、11acのアクセスポイントを既存の無線LANルーターへ追加させるという使い方もできます。

5GHz帯を強制されるので、遮蔽物の影響が強くなります。設置場所はよく考えたほうがよいでしょう。

W52/W53のみの対応?

こちらは公式サイトで明確にされているわけでないのですが、100ch以降の「W56」を親機が使用している場合、本機がSSID等を検出してくれません。

最初に接続設定をしたとき、どんなに近づけても親機を検出してくれずに途方にくれていたのですが、ネット上の情報より「100ch以降は検出しない」らしいとの情報を発見したため、室内での利用なので36chで固定させたらようやっと検出してくれました。

DFS非対応なのでしょうか。ここは海外製の癖といったところで、日本の法律の壁がある感じです。説明書等にも記載はないので、恐らく「EA-AC87」一番の設定詰みポイントだと思います。注意してください。

ネットワークマップ

ネットワークマップ
▲クリックで拡大

子機モードなので非常にシンプルです。

「RT-AC88U」と同様にネットワークマップがあり、親機との接続状況やリンク速度が表示されます。「RT-AC88U」と繋げていますが、リンク速度は「1580Mbps」と中々の速度をだしてくれています。床一枚を隔てて通信している割には良好な数値です。因みに、無線LANの制御機能により、実効速度はこの半分以下になることがほとんどです。

LAN

LAN
▲クリックで拡大

「LAN」の項目で、親機のDHCPによる自動IPアドレスの取得を行うか、あるいは手動で固定するかの設定ができます。

正直「EA-AC87」の子機モードで設定する箇所といえばこれくらいで、あとはネットワークツールとして「Ping」が打てたりする程度です。まあ、子機にそんな色々な機能はいりませんので、これで十分な能力を持っていると思います。

通信速度の計測

長々と機能紹介をしてきましたが、最後に肝心の「通信速度」について計測結果を載せたいと思います。

まず、親機と子機までの構造についてですが、親機は一階のTVの後ろに置いてあり、そこから二階にある私の自室の子機まで直線距離で5mほどとなっています。家の作りは鉄筋コンクリート、寒冷地なので防寒仕様です。

床を貫通させる必要があるので、無線環境としては少々不利な状況です。

親機から子機までの家の図
▲親機と子機の位置関係:1Fから2Fへ、床を貫通させる必要がある。

スマートフォンからアクセス

まずは子機を使わずにスマートフォンから直接親機へアクセスした場合にどうなるかテスト。

古いルーターも一緒に計測して比較してみたいと思います。機器については下記の通り。

  • 新しいルーター : ASUS「RT-AC88U」
  • 古いルーター : NEC「AtermWR9500N」
  • スマートフォン : Xperia X Performance SO-04H

使用したアプリは「WiFi Speed Test」というもの。親機に接続したノートPCやNASなどへ指定したサイズのデータを読み書きすることで無線の実効速度を調べるフリーのアプリです。Google Playより入手できます。

インターネットまでの回線速度は測定せず、あくまでLAN内に限定して測定します。結構探したのですが、インターネットまで含めた測定アプリはたくさんあったのに、意外にこの手のアプリは少ない。すべて英語で日本語化はされておらず、かつちょっと癖のあるアプリなので中々使いこなしが難しいアプリですが、何とか測定できましたのでこちらで。

宛先となるノートPCに同開発者から入手できる「wifi_speed_test_server.exe」を実行させるとテスト用サーバーが起動して設定がやりやすくなります。Google Playのアプリ紹介分の中にダウンロードサイトのURLが記載されています。

WiFi Speed Testによる測定結果
▲クリックで拡大

WiFi Speed Testによる測定結果-表

WiFi Speed Testによる測定結果-グラフ
▲クリックで拡大

グラフを見ていただければわかりますが、無線環境は大幅に改善しました。

使用したスマートフォン「Xperia X Performance SO-04H」は「802.11 a/b/g/n/ac 対応」です。

同じ5GHzですが、「AtermWR9500N」は802.11ac非対応なので「11n」、「RT-AC88U」は「11ac」での通信です。よって規格の違いも考慮する必要がありますが、1.5倍ほど通信速度が改善しています。リンク速度も規格上限に近い値で繋がっており、非常に安定した状態だと思います。

体感的にも感じ取れるほど通信速度は改善しています。スマートフォンでのアクセスでは満足いく結果です。

PCからコンバーターを使ってアクセス

次にPCからコンバーター(無線子機)を通してテスト用のノートPCに向けてアクセスするテスト。

こちらも古いルーターと比較しながらテストしてみました。経路は以下の2通りです。
(※ノートPCと親機、コンバーターとメインPCの間はCAT6のケーブルを使った有線接続です。)

  • ノートPC - AtermWR9500N(ルーター) - AtermWR9500N(コンバーター) - メインPC
  • ノートPC - RT-AC88U(ルーター) - EA-AC87(子機) - メインPC

使用するソフトウェアは「LAN Speed Test (Lite)」です。有料版もありますが、今回は無料版でテストです。
Windows環境でテストします。

このソフトも「WiFi Speed Test」と似た感じで、ネットワーク上の共有フォルダに向けてアクセスして計測します。ただ、パソコン用のソフトなので設定は簡単にできるようになっており、相手の共有フォルダ設定ができていればそこまで面倒な設定は必要ありません。

このソフトでは共有フォルダを指定して行うので、折角ですから二通りのアクセス方法を試しました。

  • ノートPCのHDDに対してアクセス
  • ノートPCでRAMDISKを作ってそこへアクセス

最初は通常のHDDへのアクセス速度を測定します。NASとかにアクセスする際の実用的な速度はこちらが参考になるでしょう。もう1つはRAMDISKを作ってそこにアクセスする際の速度です。RAMDISKは高速なアクセス性能を持っています。そこへアクセスすればストレージの性能をほぼ無視できるはずなので、純粋に回線の速度が測定できるかなと思ったからです。

ということで結果を見ていきます。

LAN Speed Testによる測定結果 - 旧ルーター
▲クリックで拡大

LAN Speed Testによる測定結果 - 新ルーター
▲クリックで拡大

LAN Speed Testによる測定結果 - 表

LAN Speed Testによる測定結果 - グラフ(HDDアクセス)
▲クリックで拡大 : HDDに対してアクセス

LAN Speed Testによる測定結果 - グラフ(RAMDISKアクセス)
▲クリックで拡大 : RAMDISKに対してアクセス

こちらも大幅に改善、旧ルーターと比較して二倍以上の改善が見られます。

もちろん、こちらも旧ルーター「AtermWR9500N」同士の通信は「11n 5GHz帯」による通信、「RT-AC88U」と「EA-AC87」は「11ac 5GHz帯」による通信と規格の違いも大きく影響していますが、余裕のある帯域が確保できたのは喜ばしいことです。

HDDとRAMDISKとも比べてみましたが、やはりRAMDISKへのアクセスの方がちょっとだけ早いですね。実用的な数値はHDD、回線そのものの速度はRAMDISKといった感じでしょうか。まあRAMDISKへのアクセス計測はお遊び的なものですので参考程度に。

障害物の影響もあるので、カタログスペックにあるような速度は全然でていませんが、実用上問題になるほどの速度低下はなさそうです。

メインPCには「PC TV Plus」でレコーダーやnasneなどからTV番組、録画番組の視聴をよくしていますが、途切れることなく再生できています。家族も含めれば5台のスマートフォン、3台以上のPCと多くの通信機器がありますが、全部一気に通信することはないとはいえ、どの端末からでも安定した通信ができているようです。

ところで有線接続では?

最後に、「RT-AC88U」にノートPCとメインPCを最初から最後まで有線接続したらどうなるのか。

LAN Speed Testによる測定結果 - 有線接続
▲クリックで拡大

LAN Speed Testによる測定結果 - 有線接続(表)

無線とは比べ物にならないくらい早いですね。

RAMDISKへのアクセスでは、LANの規格(1Gbps)の上限値に近い速度がでていることも確認できます。

ということで、どんな高級な無線LANルーターを使おうとも、有線接続にはどう足掻いても届かないということが露呈しました。私は家の構造上の問題、また親の許可もとれなかったために無線で通信せざるを得ない状況ですが、そうでなければ素直に有線接続したほうが幸せになれると思います。

とにかく無線LANだ!と決めつけず、有線接続できるところはなるべく有線の方がよいでしょう。

まとめ

長々と書いてきましたが、これで一通り書けたと思います。お疲れ様でした。

メインとなる機能を中心に書いてみましたが、それでもこれだけ記事が長くなるほどの多機能さです。細かなWAN、LAN制御からUSBデバイスの活用、VPN、セキュリティに至るまで広くユーザーのマニアックな要求に答えてくれるルーターです。流石に鉄筋コンクリートの家では二階の端までいくと通信感度が下がりますが、通信できないほどではないところは大きなアンテナ4本分の力といえるでしょう。他社製の中継器を置けばさらに安定します。

古いルーターとの比較も行いましたが、2倍近く通信速度も改善できましたし、大変満足です。

ただ、国内メーカーではないので、EA-AC87と親機との接続ではチャンネルの仕様に阻まれ設定に戸惑ったりしました。サポートも英語の記事が多くなります。少なくともルーターの設定を弄ったことがある方向けの商品で、単純に繋がれば良いという場合であればオーバースペック気味ともいえます。

とにかくLANをしっかり管理したいとか、外出先からでもいろいろ操作したいとかであれば、本ルーターは大変便利なものかと思います。少々値段は高いですが、グラフィカルで使いやすいGUIもあり、国内メーカーのものでは満足できないという方にはおすすめできる商品です。

スポンサーリンク

Track Back

Track Back URL

コメントする

非公開。必須ではありません。

(いくつかのHTMLタグ(a, strong, ul, ol, liなど)が使えます)

このページの上部へ

サイト内検索

広告

最近のコメント

Powered by Movable Type 6.3.2