Windows エクスペリエンス インデックスについて

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Windows Vista以降のOSには、現在使用しているパソコンの「動作の快適さ」を示す指標となる「Windows エクスペリエンス インデックス」という機能が備わっています。この機能のよってパソコンの性能を簡単に比較することができ、また利用したいソフトなどがあればそのソフトを快適に動作させるのに必要な性能をパソコンが備えているか目安を得ることができます。

この記事ではそんな「Windows エクスペリエンス インデックス」について、どのようにパソコンの性能が評価されているのか詳しく解説していきたいと思います。

目次

Windows エクスペリエンス インデックスって?

どこで利用できるのか

まず、この機能が利用できる場所まで行ってみましょう。以下の操作をしてください。

「スタートメニュー」から「コントロールパネル」を選択します。その後、(クラシック表示のコントロールパネルで)「パフォーマンスの情報とツール」を選択してください。

パフォーマンスの情報とツール

パフォーマンスの情報とツール 画面

▲上の画像のようなウィンドが出てきたら、いくつか数字が表示されていると思います。「Windows エクスペリエンス インデックス」がパソコンの快適さを評価した数値(スコア)です。

もし、このスコアが表示されていなかったら、まだ評価を行っていない状態ですので、[このコンピューターの評価] をクリックして評価を行ってください。

ここで何が分かるのか

「Windows エクスペリエンス インデックス」によってパソコン全体の性能を評価し、操作の「快適さ」の目安を知ることができます。

ただし、ここで注意しておくことがあります。

Windows エクスペリエンス インデックスで評価され、でてきたスコアはあくまで「目安」です。項目にある「プロセッサ(CPU)」や「メモリ」などに何らかの操作をさせ、その操作が終わるまでの時間や転送速度などを計ってその結果だけで評価されるものではありません(このように、パソコンのある部分に負荷を与えて性能を測ることを『ベンチマーク』といいます)。

パソコンの各パーツは、それぞれ密接に関係し影響を与えています。例えば、画面描写を左右する「グラフィックカード」という部品の性能を上げると、確かにベンチマークの測定結果は性能が上がったというものになるでしょう。しかし、このビデオカードに他の部品の性能が追いついていなかった場合、ビデオカードの足を引っ張り全体的にパソコンの快適さの向上が見られなければエクスペリエンス インデックスのスコアはあまり上がらないという結果になります。

「Windows エクスペリエンス インデックス」とは、各パーツにベンチマークを行った結果だけではないことを覚えておいてください。

各項目の意味

スコア

各項目における個々の評価は「サブスコア」で評価されます。「基本スコア」はそのサブスコアの中で一番スコアの低い数値が表示されます。サブスコアが一番低い項目がパソコン全体の快適さの足を引っ張る一番の要因になることが多いというのが理由だそうです。

Windows エクスペリエンス インデックスとしての評価は、この基本スコアとなります。

現在、スコアの範囲は 1.0 ~ 7.9 です。評価基準は数年に一度更新されることがあり、これによりスコアの範囲は決定的なものではありません。

プロセッサ

搭載されているプロセッサ(CPU)について評価します。1秒あたりにどれだけの計算が行えたのかが評価の基準です。一般に論理プロセッサ(CPUのコア)の数が多かったり、クロック周波数などが高いと高評価になります。

メモリ(RAM)

メモリ(主記憶装置)について評価します。1秒あたりにどれだけのメモリ操作が行えるかが評価の基準です。メモリの容量、転送速度などの要素でより性能の良いものが使われていると評価が上がりやすくなります。

グラフィックス

グラフィックカード(ビデオカード)の、主に Windows Aero のデスクトップパフォーマンス(描画速度など)について評価します。ビデオ表示用のメモリ(VRAM)の容量などが多いグラフィックカードを利用していると評価が上がりやすくなります。

ゲーム用グラフィックス

グラフィックカード(ビデオカード)の、主に ゲームの描画に影響する部分の評価を行います。DirectXが新しいものに対応している、特殊効果処理(高度なCG演出や3Dなど)の処理がスムーズに行えるグラフィックカードを利用すると評価が上がりやすくなります。

プライマリ ハードディスク

パソコンに内蔵されているハードディスク(HDD)について評価します。ディスクのデータ速度が評価の基準です。ランダムリードライト(ランダムアクセス:読み書きしたい場所をピンポイントに読み書きする)やシーケンシャルリードライト(シーケンシャルアクセス:データを先頭から順に読み書きする)の速度が速いHDDを利用していると評価が上がりやすくなります。

まとめ

何度も言いますが、Windows エクスペリエンス インデックスのスコアはあくまで目安です。実際の詳しい数値が知りたい場合は、ベンチマークソフトなどを利用してください。

エクスペリエンス インデックスの値が極端に低いと、Windows Aeroなどの基本機能すら動かない場合があります(Aeroの場合3.0以上がAeroを快適に使用できる最低基準)。ただし、快適さは無くなるかもしれませんが全く動かなくなるということは少ないそうです。

3Dゲームなどで遊びたい人はグラフィック関連の項目が低いと、いくら性能の良いCPUでもあまり意味がありませんし、かといってグラフィックを良い物にしてもそれを処理するだけの性能をもつCPUでなければこれまた意味が無くなります。

ご自分のパソコンの性能をアバウトに表示したものですので、ソフトウェアやゲームの動作環境を満たしているかどうかを参考程度にするくらいでこの機能を利用してみてください。

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この記事を書いた人

長野県在住。化学系の学科へ在学後、現在は植物の生産を仕事にしています。このブログは趣味と実益を兼ねて、仕事の合間に書いています。農家ではありますが、ECサイトの管理なども業務として行っています。

最近はカメラにも興味がでてきました。商材写真の撮影なども勉強したいところです。カメラ系の記事も書くかもしれません。

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