インターネットに繋がらないときに見るべき4つのポイント


「インターネットに繋がらない」

このトラブルは定番中の定番でありながら非常に困るトラブルのひとつです。インターネットに繋がらないと全く作業ができなくなる方もいるかと思います。急にこの症状がでることも珍しくなく、厄介なものです。

また、このトラブルは問題箇所が多岐にわたり解決が非常に難しくなる場合もあります。とても面倒なことになっていて原因がわからない状態に陥ることも少なくありません。

そこまで難しい問題になっている場合は詳しい人に相談したりサポートなどに電話するしかないですが、実はこのトラブルは簡単な方法で解決することがほとんどで、最初に見るべきポイントがある程度決まっています。「まずはこれをやってから色々考えよう」という ” テンプレート ” があるのです。

それを知っておけば余計に時間を浪費することもなくなります。いざというときのために覚えておきましょう。

確認すべきポイントは「4つ」

以下に紹介する「4つのポイント」を上から順に実行してください。
これは、インターネットに繋がらなくなったとき最初に確認するべきことです。テンプレートのようなもので、ほとんどの場合はこれで解決します。最初はあまり深く考えず、とにかく一度試してみてください。

パソコンもインターネットも大変複雑な仕組みで動いています。こういった不具合はどうしても発生してしまうので、簡単な対処法は覚えておきましょう。

確認. 契約料金は支払っているか

色々試してみる前に、最初の確認ですが「インターネットの契約料金は滞納していないか」を確認ください。

当たり前ですが、料金を滞納されていては業者(ISPなど)の方で接続を切られます。
これが該当する場合、こちらで何をやっても料金を払うまで解決しないので一度ご確認ください。
(私の知り合いの一人がこれに該当していたことがありました。)

1. パソコンの再起動・LAN接続の確認

パソコン、スマートフォンの再起動

パソコンやスマートフォン側で何らかの接続不良が起きている可能性を考えます。

もし、一時的な接続不良であればこれら端末の再起動で直ります。
最初からサービスなどを開始させていくので、何か一時的な不具合が原因であれば直ります。
結構効果的です。取り敢えず「不具合には再起動」という考え方は大体の場合において効果を発揮します。

無線LANスイッチ、LANケーブルの確認

無線LANで接続している方は端末側の無線LANスイッチや子機がちゃんと「ON」になっていることも確認しましょう。有線LANの場合も、ケーブルがちゃんと繋がっているか確認します。単純ですが、これが原因になっていることも多いです。色々確認する前にまずは「本体が繋がる前提の状態になっているか」確認します。

特にノートパソコンやスマートフォンだと、この「無線LANスイッチ OFF」による根本的な原因で繋がらないとなっていることが多いです。バッグ等に出し入れしていたり、ちょっとした接触で知らぬ間にOFFになっています。

無線LANスイッチの確認

LANケーブルの故障の確認

まれではありますがLANケーブルの断線やLANポートそのものの故障が原因の時もあります。

この場合は「ケーブルを交換してみる」「別のLANポートがあれば利用してみる」ことで故障かどうかを判断できます。交換すること改善するようであればLANケーブルかLANポートを疑います。(パソコンの方はLANポートが基本1つなので確認が難しいのですが、別のパソコンがあればそちらをテスト用として利用してみます。)

LANポート LANケーブルの確認

2. モデム(ONU)や ルーター の電源入れ直し

インターネットへ繋ぐには、パソコンと回線の間に、ADLS回線の場合は「モデム」、光回線の場合は「ONU(光回線終端装置)」と呼ばれる機器を必ず挟む必要があります。これが無いと、例え回線契約を済ませていてもインターネットと接続することはできません。(回線契約時、工事と一緒に通常はレンタルします。)

また、複数パソコンやスマートフォンが繋がっている環境では、端末を複数ネットに繋げることができる「ルーター」もあるかと思います。近年は「モデム」「ONU」にルーター機能が内蔵されている場合も多いので「ルーター」を設置した覚えが無くても知らず知らずのうちに利用している方も多いかと思います。

「インターネットに繋がらない」というトラブルの原因は、大体が「モデム」or「ONU」、「ルーター」の不具合です。

雷によって急に電源が切れてしまったり、熱を持ちすぎて熱暴走したりするとこれらの機器は不具合(フリーズなど)を起こし、正常にインターネットへ繋ぐことができなくなります。また、ルーター部分で不具合が発生していることもあります。(コンセントが抜けていたせいでネットに繋がらなかったという単純なことも原因になりますので一緒に確認しましょう。)

機器の再起動

対処法は「モデム」「ONU」や「ルーター」の電源入れ直しです。

これら機器の説明書に「再起動の方法」について記述されたページがあるかと思います。
記載されている方法でこれらネットワーク機器の再起動を行ってください。

LANケーブルなどは一度抜いてください。パソコンやスマートフォンも電源をOFFにするなどして一度接続を切ります。

ルーターの再起動

ルーターの方にアクセスできるようならば、ここから再起動ができます。
アクセスできないようならば、ルーター本体に電源スイッチがある場合は OFF → ON とすることで再起動できます。

ルーターの再起動
▲クリックで拡大

以上の方法で改善しない、またはスイッチも無いようならば、コンセントから電源プラグを抜いてもう一度差し込めば再起動されます。この時、再度差し込むまで「10秒間以上」放置してください。
理由は色々あるようですが、コンデンサ内の電気を放電して完全停止させるまでの時間のようです。また、突入電流を防止するプロテクターを冷やすのも目的とされるようです。

「モデム」「ONU」の再起動

電源ボタンが本体に付いているようならばそれで。無い場合はコンセントから電源プラグを抜きます。

こちらもすぐに電源は入れず、必ず数分待ってください。目安は「数分~30分」です。
機器に貯まった熱を放熱したり、電荷の放出、IPアドレスの再割当てなどがされるようになりより問題が解決しやすくなります。数分の放置で直ることもありますが、だめだった場合は30分放置することをおすすめします。

参考として、下記にフレッツ光の公式トラブル自己診断をリンクしておきます。

3. セキュリティ対策ソフトを一時無効にしてみる

セキュリティ対策ソフトにはインターネットとの通信を監視する機能が付いています。怪しい通信があった場合はそれを遮断し、情報漏洩を防いでくれています。これを「ファイヤーウォール機能」と言います。

しかし、人が作ったものなので万能でも無く、やはりミスをすることがあります。何かのキッカケでWebブラウザとインターネットとの通信を遮断してしまうことがあります。この場合は、セキュリティ対策ソフトを一時無効にしてみると通信できるようになるので原因の特定がしやすいです。

無効にして通信ができたのなら、有効にした後「ファイヤーウォール」の設定を見直せば解決です。

セキュリティ対策ソフトの無効化方法

セキュリティ対策ソフトは数が多く、またバージョンごとに操作方法が異なり、それぞれをここで解説するのが難しいため、この記事をお読みいただいているこの時点でご自分が利用しているセキュリティ対策ソフトの無効化方法をお調べください。

カスペルスキー 停止方法
▲例:カスペルスキーの機能を一時停止する

各種セキュリティソフトの停止方法

Windows 8 以降標準の「Windows Defender」の場合

Windows 8 や Windows 10 では、特に何もセキュリティ対策ソフトを導入していない場合、標準で「Windows Defender」がセキュリティ対策をしています。これはMicrosoftが無料で提供している「Microsoft Security Essentials」と同等の能力を持っています。(Windows 7 以前にも Windows Defender はありますが、 Microsoft Security Essentials とは異なりスパイウェアのみの対策で能力的に劣ります。)

4. インターネット接続業者に連絡してみる、サポートをお願いする

これまでの操作を行なっても解決しなかったら、次は契約しているインターネット接続業者(プロパイダ:ISP)に問い合わせてみてください。 接続業者のほうでトラブルがあったり、メンテナンスをしていた場合はいくらこちらで努力しようとも解決しないので、一度問い合わせてみるとよいでしょう。

メールやプロパイダのサイトでメンテナンスの告知がある場合があります。
特にメンテナンス告知は事前に告知されるので見逃さないように注意しましょう。

こちらもプロバイダは数多くあり紹介しきれないので、この記事をお読みいただいている時点でお問い合わせ先(電話番号など)を確認してみてください。例えば、OCNならば下記のサイト「OCN TECHWEB」で告知がされています。

サポートをお願いしてみる

通常「有料」ではありますが、回線契約をしている業者などにサポートを依頼することもできます。

電話でのサポートや、実際に訪問してくれる訪問サポートサービスなどがあります。
回線業者でなくても、近くの家電量販店や電気屋さんでも依頼を受けてくれるところもあります。

どうしても解決しない場合は、これらサービスを利用してみましょう。

以下は参考として「NTTコミュニケーションズの訪問サポート」の料金表をリンクしておきます。
「トラブル対応」の「おまかせ診断パック」が該当するかと思います。

助けを求めるのも一手

以上、4つの方法を紹介しました。ほとんどの場合は、これらを実行することで問題を解決できます。

逆に言うと、これ以外が原因となる「インターネットに繋がらない」トラブルは、どこに原因があるかを探っていかなくてはいけないので非常に解決が難しくなります。IPアドレスは正常に取得できているか、何かソフトウェアを入れなかったか、接続設定をミスしていないかなど考えられる原因がありすぎるからです。

パソコンをそれなりに弄ってきた方は、どこに問題があるのかある程度見当が付く場合もあります。しかし、まだ日が浅い方はどこを弄ればいいのか全く分からず、パニックになることもあります。

そういうときは素直に助けを求めましょう。詳しい知人がいたら聞いてみたり、サポートへ連絡してみたり。正常にネットへ接続できる端末が他にあるならそれで検索してみたりすると解決できるかもしれません。(賢い検索の仕方は第23回の講座を参照)

このとき、ネットに繋がらなくなった前後の状況を把握することが大事です。本当に何が原因になるか分からないので、設定を弄ったりしなかったかなど思い出せる範囲で詳細に伝えると、相手も原因の特定がしやすくなります。

体験談

私もいくつか経験があるので少し書いていこうと思います。何かの参考になれば幸いです。

ケース1 「ルーターのフリーズ」

私の実家での話、よくある「(ネットが切れちゃうような操作は)何もしてないのに勝手に切れた」事例です。焦りましたね、さっきまで繋がってたのに思い当たる操作もしてなくて勝手に切れたんですから、どこに問題があるのか分からなくなりそうだなと。

しかし、実は結構簡単な問題でした。一階にある無線LANルーターがフリーズ(恐らく熱暴走)を起こしたのが原因でした。ルーターの再起動(再起動ボタンを押すか、電源を抜く)であっさり復旧。

ネット関連の問題のほとんどはこれ「ルーターあるいはモデムのフリーズ」です。ネットに繋がらなくなったら接続の設定を見る前にこれやってみましょう。あと、パソコンも再起動すると直ることも多々あります。一時的な不具合が原因ですので、起動し直せば直るという理屈ですね。

ケース2 「回線かサーバーの問題」

一人暮らしを始めて数ヶ月が経ったある日の深夜、友人から電話がかかる。「ネットに繋がらなくなった、どうすればいい?(要約)」とのこと。

とりあえず電話越しでルーター&パソコンの再起動をしてもらったが直らない。コマンドプロンプトとかたぶん弄れないと思ったので、深夜でしたが出張!お友達の家まで行ってきました。眠くなかったので(笑)

到着後、早速状況確認。自分のパソコンで繋げてみてもだめでしたのでパソコンの方で問題があるわけではなさそう。ということはルーターか回線に問題があるということ。
なので、ルーターを通してではなく直に有線で繋いでみた。それでもだめだったので、コマンドプロンプトの「ipconfig/all」コマンドでIPが取得できるか試してみる。そしたらIPを取得できない!友人と私のパソコンで両方そうなったので「これは回線かサーバーの問題」という結論に至りました。これでは私でどうにかできる範囲を越えているので、まず一日待ってもらうことにして今回は帰宅。それでも無理だったらサポートへ電話しかないです。

そして後日聞いてみたら勝手に直ったとのこと。今回はサーバー側に問題があるという事例でした。これでは正直一般の人では対処不能、電話しかないです。サーバーのメンテナンスだったかもしれませんが、それだったら前もって連絡欲しいですね・・・

ケース3 「ややこしすぎてよく分からない」

これは友人(ケース2のときとは別の人の)話を聞いただけ。かなり根が深そうな問題だったので業者さんに託した事例。

ネットが繋がる気配がないという高い場所に住む知人から。有線→パソコンが親機→パソコンの無線子機(だったかな)というちょっと面倒な環境の中の「繋がらない」。メールその他すべての情報がやってこないとのことでしたが、これではどこに問題があるのか分からない。

コマンドプロンプトの「Ping」コマンドを打って貰う手もありましたが、携帯やメールでは面倒だし、ちゃんと伝わるか不明。友人もパソコンに詳しい人なのでそちらで調べてみるとのことでしたので任せてみた。

すると、どうやら大元の回線が問題だったらしいと業者さんが言ってたそうな。これも個人でどうにかなる問題では無かったようです。しかし、どうゆうところが問題かを聞いてみても複雑すぎて理解できない。かなり面倒な事例でした。

ケース4 「セキュリティソフトのお馬鹿さん!」

パソコンのセットアップをしてた親戚の方の事例。近くに私がいたので様子を見てました。

ちょっと昔のことなので記憶は曖昧ですが、これは「ウイルスバスター2009」がネットの接続を拒否していたことに起因する「繋がらない」でした。

セットアップをして「まずはセキュリティソフトの認証」ということで作業を進める。ここはうまくいくのですが、IEを起動しても繋がらない。でもメールは通るのでブラウザを通しての通信が拒否されていることになります。
セットアップしたばっかですのでやることは限られてます。案の定、バスターさんを無効にしてみたらあっさり繋がったのでバスターさんのチョンボで決定です。設定を見直してみると、IEでの接続を拒否していました。これじゃ無理なわけです。何かのはずみでたまにこうゆう状態になるのですが、今回はまさにこの「たまに」が当たっちゃった事例です。

ケース5 「灯台もと暗し」

これは私のミス。

ノートパソコンを起動してネットしようと思ったら繋がらない。IPすら取得できない。「何でだ?」と思って数分考えてみた。で、こうゆうときは基本に戻ってみるということでLAN関係をちょっと確認してみた。

ただ単にノートパソコンの「無線LANスイッチ」が無効になってただけでした・・・

どうでしたか。「インターネットに繋がらない」と言うのは簡単ですが、内容をみると結構面倒なことになっている場合もあります。しかし、基本は先ほどのテンプレート通りにやっていけば解決するので頭の片隅にでも覚えておくと何かあったときに便利です。