MP3とAACの容量をエンコードモードやビットレートを変えて比較した

音楽ファイルの中にはCDからのデータをそのまま保存する「無圧縮形式」、圧縮処理はするが音声の情報自体は無くさない「可逆圧縮形式」、データを実際にカットして圧縮率を高めた「非可逆圧縮形式」の大まかに3つあります。

今までの記事で、何度も音楽データにお関する記事を書きました。今回は、非可逆圧縮形式の音楽データに焦点を当てた記事です。

MP3とAACのエンコーダーに対して「ビットレート」「エンコードモード」などを変えて『データ容量』を比較してみたいと思います。お暇な方はお付き合いください。


関連記事

検証

前置き等はありません。書いていくと流石に疲れます(笑
エンコードモードや音楽データの成り立ち等は上の関連記事をお読みください。

環境

  • foobar2000からコマンド操作にて変換させます。
  • 「ファルコム未発表曲集2007秋」収録の「銀の意志」を変換します。
  • 44.10kHzのステレオです。
  • 真空波動研SuperLiteにて容量やビットレートを確認しています。
  • WAV時での容量は55MBです。

MP3

MP3への変換には「Lame バージョン3.99.2.5」を使用します。

表の読み方ですが、左の項目はそれぞれのエンコードモードでどんな設定をしたのかを示しています。上の項目でエンコードモードを示しています。例えば、「VBR -V2」の設定でエンコードした時の容量を見たい場合は「2行3列目」を見ればOKです。

  CBR VBR ABR
CBR 320Kbps
VBR -V0
ABR 320Kbps -q10
13,087,816Bytes 11,501,303Bytes
(281.49kb/s)
12,808,882Bytes
(313.50kb/s)
CBR 256Kbps
VBR -V2
ABR 256Kbps -q10
10,470,764Bytes 8,319,831Bytes
(203.61kb/s)
10,389,184Bytes
(254.27kb/s)
CBR 192Kbps
VBR -V5
ABR 192Kbps -q10
7,853,713Bytes 5,390,619Bytes
(131.90kb/s)
7,764,733Bytes
(190.02kb/s)
CBR 128Kbps
VBR -V7
ABR 128Kbps -q10
5,236,661Bytes 4,207,144Bytes
(102.93kb/s)
5,081,476Bytes
(124.33kb/s)

VBRだとビットレートの予測ができないのでそれっぽいところで測定しています。

ABRは指定したレートが平均値になるので、理論通りにいけばCBRと同じになるはずですが、そこは完璧にいきませんね。多少上下しています。ならば、効率的な圧縮ができて容量もCBRと同じになるABRは便利ですね。中々知られていないエンコードモードなのでぜひお試しを。

容量やビットレートはエンコードしてみないとわからないVBRですが、最高効率で容量を抑えたい場合はVBRがおすすめです。上の表を参考に自分の環境に適したものを選んでみましょう。

AAC

エンコーダーは「neroAacEnc.exe」の「バージョン 1.5.4.0」を使用しました。

  CBR VBR ABR
CBR 512Kbps
VBR -q 1.00
ABR 512000bps
20,997,293Bytes 16,615,667Bytes
(404.84kb/s)
16,775,092Bytes
(408.74kb/s)
CBR 320Kbps
VBR -q 0.80
ABR 320000bps
12,920,646Bytes 8,319,831Bytes
(314.38kb/s)
13,063,640Bytes
(317.98kb/s)
CBR 256Kbps
VBR -q 0.60
ABR 192000bps
10,533,021Bytes 9,275,811Bytes
(225.34kb/s)
10,469,120Bytes
(254.52kb/s)
CBR 192Kbps
VBR -q 0.50
ABR 192000bps
7,912,384Bytes 7,912,384Bytes
(176.77kb/s)
7,881,771Bytes
(191.25kb/s)
CBR 128Kbps
VBR -q 0.40
ABR 128000bps
5,295,402Bytes 5,243,925Bytes
(126.74kb/s)
5,290,940Bytes
(127.89kb/s)

VBRのクオリティの指定によってどういった容量になってくれるのか、これで大体分かるかなと思います。結構勘で調整してみましたが、何とかうまく他と合わせられたようです。CBRとABRはビットレートを指定するのでMP3とほとんど同じになります。ABRの指定は「kbs」単位で指定するので表もそのようにしています。

曲のせいなのかは分かりませんが、ABRの精度(容量的な意味で)はMP3より良いような気がします。狙った位置でレートがしっかり調整されているようです。(MP3はクオリティでも調整されちゃうからかな?)

AACはエンコーダーによっては512Kbpsまでサポートされているのをご存知でしたか。MP3の上限が320Kbpsなので、多くの変換ソフトはAACも320Kbpsが上限になっているように見えますが、エンコーダーによっては512Kbpsまで上げられます。しかも、512Kbpsでも再生できるプレイヤーは多いのでぜひ試してみてください。

(※本当はエンコーダーによってMP3も512Kbpsまでサポートしているものがあります。が、これは拡張機能みたいなものなので再生できるかどうかはわかりません。AACと異なり汎用性は皆無だと思ってください。)

まとめ

他にも非可逆圧縮形式はありますが、時間的にここまでにさせていただきます。MP3とAACが一番普及していますし、いいですよね?

今回は音質などを考慮せずすべてファイル容量を比較しています。正直、CBRとABRはビットレートが分かっているので容量はAACだろうがMP3だろうが同じになり検証する意味はないのですが念のため。検証で意味があるのは「VBR」で、クオリティによってどれくらいの容量になるのか、CBRやABRの時と比べてみてうまく調整してみてください。

今回は自己満足回になりますが、何かの参考になれば幸いです。

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