光学ドライブ(CD,DVD,BD)を認識しなくなった不具合の解決方法

ふと、手元にあるCDをパソコンに取り込もうとした時です。CDを入れ「コンピューター」を見ます。

光学ドライブが認識されない
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光学ドライブが表示されません(;´・ω・)

一瞬光学ドライブの接触不良でも起きたのかと思いましたが、トレイは動くのでそれはなさそうです。
ですが、光学ドライブは動く気配もなくiTunesなどを起動しても認識してくれません。あら・・・?

ドライバ情報を見てみると『レジストリ内の構成情報が不完全であるか、または壊れているためこのハードウェア デバイスを開始できません。 (コード 19)』というエラーがありました。

今回は、この不具合の解決方法を書いていきたいと思います。

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どういった症状?

冒頭でも書いた通り、光学ドライバが認識されません。

ここで使用している光学ドライブは「HL-DT-ST BD-RE BH10NS30」です。
トレイは動きますので中にCDをセットします。しかし、スピンアップもせず動作している気配がありません。iTunesやWindows Media Playerを起動しても中のCDを認識してくれません。

これは困った、ということで最初に疑われる光学ドライブのドライバの状態を見るため [コントロール パネル] より [デバイス マネージャー] を開きます。手順は下記の通り。

  1. [コントロール パネル] より [デバイス マネージャー] を開きます。

    デバイス マネージャー
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  2. [DVD/CD-ROM ドライブ] から使用しているドライブ「HL-DT-ST BD-RE BH10NS30」を右クリックし「プロパティ」を選択します。因みに、DAEMON Tools Liteによる仮想ドライブがありますが、不具合発生中はこれも増やすことができなかったです。

    ドライバのプロパティ

  3. 「全般」タブを開き [デバイスの状態] を確認します。
    ここでエラー「レジストリ内の構成情報が不完全であるか、または壊れているためこのハードウェア デバイスを開始できません。 (コード 19)」が確認できます。レジストリに何かしら不具合があるようです。

    エラーコード
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さて、これでレジストリに問題がありそうだと分かりましたが、具体的にどの値が問題になっているのかまではわからないので、こうゆうときは検索です。エラーコード名そのままでGoogle先生に任せてみます。

解決方法

エラーコードで検索をかけたらMicrosoft公式ページで解決法が載っていました。

OSは「Windows 8 Pro」ではありますが、症状は同じなので同様に解決できるか試してみましょう。

レジストリの変更、修正、削除には十分注意を!バックアップを怠らずに。

レジストリという領域には Windows に関する重要な情報を記録しています。これら情報を何も知らずにキーの変更をやってしまうと Windows やソフトに重大な不具合を発生させてしまいます。最悪パソコンが起動不可に陥ってしまいます。また、正しい操作をしたつもりでも、パソコンの構成や環境により不具合を誘発することもあります。

不用意にいじると大変危険な場所を今回操作します。削除や変更等の操作には十分注意してください。
(本コメント欄でもレジストリ削除によりパソコン起動不可に陥った例をご報告いただきました。)

不安な場合は、レジストリや大切なデータのバックアップをしてから作業をすることをおすすめします。

  1. [Windows キー] と [R キー] を同時に押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを出します。
    ここで「regedit」と入力しレジストリエディタを起動します。

    ファイル名を指定して実行

  2. 左のナビゲーション ウィンドウで、次のレジストリ サブキーを見つけてクリックします。

    HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetControlClass{4D36E965-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}

    右のウィンドウで [UpperFilters] を右クリックし、 [削除] をクリックします。
    削除しても良いか確認のメッセージがでるので、「はい」をクリックします。

    エントリを削除する前に中身を確認しておくことを推奨。不具合の原因となっている競合したソフトウェアを特定できる場合があります。詳細は記事の最後あたりで書いています。

    同じく [LowerFilters] も削除します。なければ [UpperFilters] だけでもよいそうです。
    削除したらレジストリ エディタを終了し、パソコンを再起動してください。


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    エントリの中身
    ▲エントリの中身を確認

    削除の確認
    ▲削除の確認

  3. 再起動してみると、どうやら直ったようで光学ドライブが認識されていました。
    デバイスの状態を見ても、ドライバは正常に動作しているようです。CDの読み込みは問題ありません。書き込みは試してないですが、おそらく直っていると思います。

    直った

    ドライバの状態

何が原因だったか

憶測ですが、「iTunes」だと思っています。

「UpperFilters」と「LowerFilters」の中身を確認するのを忘れてしまい、何に関連付けされていたのかわからなくなってしまったのはミスでしたが、復帰後にiTunesを起動すると下記のようなエラーがでてしまいます。iTunes がインストールするデバイスフィルタが見つからないことを言っています。「UpperFilters」を削除したからですね。

エラー内容

それに加え、直近にiTunesを再インストール(アップデートができない不具合があったため)をしていました。
その後のこの不具合ですから、iTunesが何か別の似たソフトとバッティングしたのかな、という感じです。この症状は特定のソフトウエアを削除した場合に多く見られるようです。

iTunesをもう一度再インストールしてレジストリを確認したら「UpperFilters」が復活していました。値として「GEARAspiWDM」がありました。(このとき、不具合は再現しなかったです。)

GEARAspiWDM

この「GEARAspiwdm」は「GEARAspiwdm.sys」というファイルのことで、iTunesインストール時に一緒に入るみたいです。場所は「C:WINDOWSSystem32DriversGEARAspiWDM.sys」です。デジタル著名は「GEAR Software Inc.」になっています。

この会社が提供する「GEARAspiwdm.sys」ですが、どうやらコンピュータ上の光学ドライブと通信するためにiTunesが利用しているモジュールのようです。これがデバイス フィルタへ登録されるわけですが、このフィルタと似た機能を持つ別のフィルタが邪魔したのか、そもそも私が使っている光学ドライブと相性が悪いのか、といった感じで不具合を起こしたみたいです。

この「GEARAspiwdm」に関することは、Appleのサポートページにも書かれていました。

このページでは、iTunes以外のソフトウェアが競合を起こして不具合を起こすときの対処法が書かれています。iTunesを正常に動かすため、一度他のソフトウェアが登録するデバイス フィルタ エントリを消して、「GEARAspiwdm」のみにすることで一時的に解決させるという手順。

ただ、この方法だと「その他のソフトウェア」が正常に動作しなくなるので、エントリを消す前に[UpperFilters][LowerFilters] の中身を確認し、登録されているソフトウェアをメモしてからの方がよさそうです。そうすれば、競合しているソフトウェアと、エントリを削除したことによって不具合が起きるであろうソフトウェアが特定できるので、犯人となっているソフトウェアをアンインストールしたり、正常動作しなくなったソフトウェアを再インストールしたりと調整しやすくなると思います。

この中にあるソフトウェアで原因となっているものをアンインストールしないと根本的な解決にはならないようです。

関連記事

参考にしたサイトです。一緒に読んでみると更なる解決の糸口になると思います。

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