Windowsならば標準で必ず付いているテキストエディタ「メモ帳」、一度は使ったことあるでしょう。
標準機能なので最低限の機能しか持っていません。しかし、そのシンプルさが却って使い易く、テキストファイルを作成する基礎ソフトとなっています。これがあればメモだけでなく、プログラミングまでできるようになります。
シンプルが故の互換性、使いやすさのメモ帳。意外にテキストファイルを作れるソフトはWindows内に備わっていないので、さらに便利に使いこなしてみましょう。見た目の割にとても便利ですよ。
切り取り・コピー・貼り付け・削除
メモ帳の起動方法
デスクトップを含むフォルダ上で右クリックし「新規作成」→「テキスト ドキュメント」でテキストファイルを作成してからダブルクリックし開くことができます。個人的には一番楽な方法かなと思います。ファイルを作成してからメモ帳を開くという方法なので、あらかじめどこに保存するか決めておきます。
もちろん、メモ帳というソフトウェアを探して起動しても良いです。Windows 7以前ならばスタートメニューを開き「すべてのプログラム」→「アクセサリ」にメモ帳があります。Windows 8ならばスタート画面ですぐに「メモ帳」と検索すればソフトウェアが見つかります。
基礎操作
それでは最初に基礎操作です。メモ帳上にあるメニューバー「編集」からも操作できます。
切り取り
「切り取り」をすると、選択した範囲の文章が切り取られ一時的になくなります。これを任意の場所へ貼り付けることで切り取った文章が戻ってきます。ショートカットキーがあり、キーボードの「Ctrl」キーと「X」キーを同時に押すことで同じ効果を発揮できます。
コピー
選択した文章をコピーします。キーボードの「Ctrl」キーと「C」キーを同時に押すことで同じ効果を発揮できます。
貼り付け
「切り取り」「コピー」をした後、「貼り付ける」ことで文章を貼り付けることができます。キーボードの「Ctrl」キーと「V」キーを同時に押すことで同じ効果を発揮できます。
「削除」
「BackSpace」キーや「Del(Delete)」キーで文章を削除できます。
検索・置換 / 指定した行へ移動
ここからの機能は使ったことがないという方も多いかもしれませんが、長文メモやプログラミングになるとこの機能が役になってきます。メモ帳上にあるメニューバー「編集」から操作できます。
検索
メモ帳内に書かれている文字列の中から特定の文字列を検索します。キーボードの「Ctrl」キーと「F」キーを同時に押すことで検索窓が出ます。
「検索する文字列」に検索したい文字列を入力します。この際「大文字と小文字を区別する」こともできます。また、検索方向は「上から下へ」または「下から上へ」の2種類で指定できます。
検索に引っかかると文字列が青く反転されます。最後の結果までたどり着くと「"~"が見つかりません」というエラーを出します。再度検索させたい場合は検索する方向を逆にします。
置換
置換とは、文字列Aに対して検索をした後に文字列Bに変更する作業です。
キーボードの「Ctrl」キーと「H」キーを同時に押すことで置換するためのウィンドウが出ます。
「検索する文字列」に置換対象となる文字列を入れます。次に「置換後の文字列」に文字列を入れて置換させます。
「次を検索」で検索だけを実行します。「置換して次に」をすると1つずつ検索→置換を確認しながら置換できます。「すべて置換」は、検索して合致した文字列をすべて一気に置換させます。
「大文字と小文字を区別する」にチェックを入れると、文字列の大文字小文字を区別しながら置換ができます。
指定した行へ移動
後述する「ウィンドウサイズに合わせて折り返す」設定を無効化すると、この「行へ移動」コマンドが使えるようになります。キーボードの「Ctrl」キーと「G」キーを同時に押すことで同じくウィンドウを出すことができます。
また、「ウィンドウサイズに合わせて折り返す」設定を無効化した状態で「表示」→「ステータス バー」にチェックを入れるとメモ帳下の部分に行数表示などがでます。
表示に関する設定
ウィンドウサイズに合わせて折り返す
「書式」から「右端で折り返す」にチェックを入れると、メモ帳の右端まで文字列を書き込むと折り返して表示されます。
チェックを外すと左右へスクロールできるようになり、折り返さえることはなくなります。
フォント
「書式」から「フォント」を選択すると、メモ帳のフォントやサイズを変更することができるようになります。
ご自分が普段見やすいフォントと文字サイズにしてみるとよいでしょう。標準では「MS ゴジック」のスタイル「標準」です。
印刷・保存
印刷プレビュー
メニューバーから「ファイル」→「ページ設定」を開きます。ここで印刷設定ができます。
ヘッダーやフッダー、余白、用紙サイズなどが設定可能です。
保存 - 文字コードの選択
「ファイル」から「名前を付けて保存」などでテキストファイルを保存する際、文字コードを選択することができるようになっています。ANSIが標準になっていますが、プログラミングなどで互換性を保ちたい場合は「Unicode」や「UTF-8」などにして保存すると良いでしょう。
文字化けしてしまう場合もここで保存する文字コードを変更すると解決するかもしれません。
文字コード - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/文字コード
まとめ
以上、これでメモ帳の機能はだいたい解説できました。
メモするだけに使っていた方も多いかもしれませんが、メモ帳は意外にも便利な機能が搭載されているのです。
テキストファイルを作成する基本ソフトだからこそ、使いこなしてさらに便利に使ってあげましょう。
役に立った!!!