第18回 Windowsのメンテナンス その2 ~デフラグを実行する~

前回に引き続き今回もWindowsのメンテナンスを行ってみましょう。

パソコンを長く使っていると、様々なデータがHDDに記録されていきます。しかし、コンピューターは計算はとてつもなく速いですが、自分から臨機応変に考えることはできないので、HDDにデータを記録する際、整理しながら記録することはできません。

その結果、HDDの中はデータが散乱し、読み込みに時間がかってパソコン全体のパフォーマンスが下がります。

今回の講座では、このデータがバラバラになったHDDの中を綺麗に整理して、パソコンのパフォーマンスを改善する方法を紹介します。


断片化とは

パソコンを長く利用していると、HDD内には多くのデータが書き込まれていきます。データを書き込むときは、HDD中の何も書かれていない場所へ原則ディスクの外側(アクセスが早いため)から書き込んでいきます。(HDDは円盤状のディスクにデータを書き込んでいます。詳しくはこちらの記事。)

この時、外側の部分にぎっしりデータが詰め込まれていれば、本棚へ順々に本を並べていく要領でデータも書き込まれていきます。しかし、中々そうはいかず、多くの場合はデータを消去したり、逆に増えてしまったりしてデータが穴あき状態になってしまいます。

その穴の開いた場所へさらにデータが書き込まれていくと、どんどん関連性のあるデータがバラバラになってHDD内のあらゆる場所へデータが保存されている状態になります。

断片化

この状態になることを「断片化(fragmentation:フラグメンテーション)」といいます。

断片化が起きると、あらゆるデータがHDD内に散乱している状態になるので、データを読み込むとき関連のあるデータを探し出す手間がかかります。結果、読み込みに時間がかかってパソコン全体のパフォーマンスが落ちてしまうのです。

わかりやすく言えば、全然整理されていない本棚からシリーズものになっている本を探し出すようなものです。

断片化状態を解消する作業「デフラグ」

パソコンを利用していればこの断片化は避けられない現象なので断片化状態を解消する作業「デフラグ」を定期的に行いましょう。

デフラグ

デフラグ(defrag)とは、デフラグメンテーション、つまり断片化の否定でデータを本来あるべき場所へ持ってきて整理する作業のことをいいます。

長い間使われてきたパソコンにこのデフラグを行うと、劇的にパフォーマンスが改善します。パソコンの起動時間が短くなったり、ソフトウェアの起動が早くなったりと体感できるレベルにまで改善されることもあります。
今まで一度もデフラグを実行したことがなかったらこれを機にぜひやってみてください。

ただし、最近のHDDは性能がいいので、良いHDDをお持ちの方はパフォーマンスの改善が体感できない場合もあります。

Windowsには標準でデフラグソフトが付いていますので、まずはこれを利用しましょう。
と、その前にデフラグを実行する前にいくつか注意点があります。

非常に時間がかかる

パソコンの性能にもよりますが、デフラグが完了するのに1~3時間、長い場合は6時間以上かかるほど時間がかかります。デフラグを行うときは時間に余裕があるときに行いましょう。

できればデフラグ中はパソコンを操作しない

パソコンを操作していれば少なからず読み書きが行われるので、断片化を起こします。折角デフラグしてくれているのに自ら散らかしていては効率が下がってしまうので、デフラグ中はそっとしておくことをお勧めします。

デフラグは頻繁に行わない

デフラグ中、HDDの中では、あのデータをこっちへ、このデータをあっちへといった感じでデータが読み書きされているので、HDDのアクセス頻度が急激に上がります。

つまり、HDDに大きな負荷がかかっている状態なので、デフラグを頻繁に行うとHDDの寿命を縮めます。毎日パソコンを使っている人でも1ヶ月に一度、たまに使う程度であれば数ヶ月~1年に一度を目処にデフラグを実行するといいでしょう。良いHDDであれば本当に気が向いたときで問題ありません。

SSDをお使いの方へ

ネットブックのようなパソコンには、軽量化やコンパクトにするために、最近注目されている新しい記憶媒体「SSD」が使われている場合があります。詳しくはこちら

SSDはHDDと大きく構造が異なっており、HDDでは常識であったことがSSDでは通用しない場合があります。そのひとつがデフラグで、SSDではデフラグを行うと極端に寿命が短くなってしまう可能性があるのです。SSDは書き込み回数に上限があるので、頻繁に書き込みを行うデフラグはSSDに悪いという考えからきています。

SSD自体、断片化に強い性質を持っているのでデフラグはやる必要がないという意見もあります。

しかし、これらの意見には議論があって、空き領域の断片化により、HDD以下の書き込み性能に落ち込むことがあるなどの理由でデフラグを推奨している場合もあります。

私の意見ですが、SSDもウェアレベリングなどの技術で寿命も延びてきているので、SSDだったとしても定期的なデフラグは行なったほうがいいと思います。気になる方はどんどん検索にかけてみるといいでしょう。多くの記事がヒットするはずです。

ただし、HDD同様必要以上のデフラグは控えましょう。

因みに、SSDの場合はWindows標準のデフラグソフトではなく、SSD用に作られたデフラグソフトがネット上で多く配布されているので、こちらを利用するといいでしょう。

Windows標準のデフラグソフトを使う

では、実際にWindows標準のデフラグソフトを利用してデフラグを行ってみましょう。

Windows Vista & Windows 7 共通操作
  1. 「スタートメニュー」の「コンピューター(Vistaはコンピュータ)」でHDDドライブを右クリックし「プロパティ」を選択します。

    HDD「プロパティ」

  2. 「ツール」タブから「最適化」の「最適化する」を選択します。

    最適化する

Windows 7 の場合
  1. ディスク デフラグ ツールが表示されます。

    ディスク デフラグ ツール(7)

  2. デフラグしたいドライブをクリックし、右下の「ディスクの最適化」を選択するとディスクの分析が行われたあと、デフラグが開始されます。分析のみをしたい場合は「ディスクの分析」を選択してください。現在の断片化状況が分析されます。
    作業を中止したい場合は、「操作の中止」を選択することで中断できます。

    ディスクの分析

    デフラグ

Windows Vista の場合
  1. ディスク デフラグ ツールが表示されます。

    ディスク デフラグ ツール(Vista)

  2. 「今すぐ最適化」を選択するとデフラグするドライブをチェックするウィンドがでます。デフラグを実行したいドライブをすべてチェックしたら「OK」をクリックします。

    ドライブの選択

  3. デフラグが実行されます。デフラグを中止したい場合は、「最適化の中止」を選択することでデフラグを中止できます。

    デフラグ(Vista)

デフラグをスケジュールする

デフラグを自動で定期的に行うようスケジュールを組むことができます。スケジュールの設定を有効にし、「スケジュールの変更」を行うことで設定可能です。
標準で毎週水曜日午前1時に自動実行するようになっています。ただし、SSD搭載のWindows 7は、SSDを感知してデフラグの自動実行機能をオフにします。

デフラグのスケジュール(Vista)
▲Windows Vista

デフラグのスケジュール(7)
▲Windows 7

デフラグを行う「頻度」「曜日」「時間帯」「実行するドライブ」がそれぞれ設定可能です。

【注意】パソコンの電源が落ちている場合は実行されない

スケジュールされた時刻にパソコンがスリープ状態や休止状態や電源オフのときは、ディスクデフラグは実行されません。気をつけてください。

この記事のまとめ

デフラグを実行すれば、パソコンのパフォーマンスは劇的に改善します。長い間実行していない人はぜひデフラグを実行してみてください。Windows標準のソフト以外にも高性能なフリーのソフトがたくさんあるのでこれらを利用しても構いません。ただし、やりすぎは禁物です。

  • デフラグの意味と注意点を理解する。
  • 定期的にデフラグを実行する。

SSDを利用している方は特にデフラグの仕方に注意してください。色んな記事を参考にすることをお勧めします。

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