第11回 Windowsのサポート期間とサービスパック

Microsoftが開発と販売を行っているWindowsには「XP」「Vista」「7」など様々な種類があります。
これらWindowsにはそれぞれMicrosoftからサポートを受けられる期間が設定されていて、これを過ぎるとWindows Updateなどほぼ全てのサポートを打ち切られ、パソコンが非常に危険な状態になります。

各Windowsに設定されているサポート期間をこの記事で確認していきましょう。
このサポート期間に依存するものとして一緒にWindowsのサービスパック(SP)についても解説していきます。


サービスパック

Microsoftが無償でユーザーに提供しているこのサービスパック【Service Pack;SP】は、Windowsに存在する不具合を修正するための対策プログラムです。

緊急を要する不具合や脆弱性の場合は1ヶ月に1回、Windows Updateで修正されます。それ以外の不具合をある程度まで集め、まとめて修正するためのプログラムがサービスパックです。

不具合などの修正の他に、システムの変更・改善なども行われる場合が多いので、導入されているソフトウェアに影響を及ぼす場合もありますが、セキュリティ的にも重要なものなので最新のサービスパックの適用をお勧めします。
サービスパックは公開回数が多くなると「SP1」「SP2」と表記されます。

Windowsの他にも「Visual Studio」シリーズ、「Microsoft Office」シリーズなどにもサービスパックが提供されています。

2010年7月現在(追記)2011年2月現在、公開されているWindowsのサービスパックは以下の通りです。

Windows 2000 SP4まで公開
Windows XP SP3まで公開
Windows Vista SP2まで公開
Windows 7 SP1まで公開

※Windows XP 64bit版はSP2まで公開されています。

適用されているサービスパックの確認

自分が使用しているWindowsに適用されているサービスパックは、「コントロールパネル」の「システム」で確認できます。

システム

▲一番上の「Windows Edition」の項目三行目に、適用されているサービスパックが表示されています。サービスパック未適用の場合は表記自体がありません。

サービスパックの適用方法

サービスパックを適用するにはWindows Updateを利用するか、Microsoftの公式サイトまで行ってサービスパックをダウンロードして適用します。

ただし、Windows Updateで毎月配信される更新プログラムとは違い、サービスパックは自動で適用されるものではありません。もし、最新のサービスパックが適用されていなかったらWindows Updateで手動適用するか、以下のサイト(Microsoft)でサービスパックをダウンロードした後、こちらも手動で適用して下さい。64Bit版と32bit版があるので、自分がどちらのOSを使用しているのかを確認してからダウンロードと適用を行って下さい。

Windows 7のサービスパックについてはこちらの記事を参考にどうぞ。

ブログ内記事:Windows 7、Server 2008 R2のSP1が一般公開

適用の際の注意点
  1. 通常サービスパックはそれまでに公開された更新プログラムも一緒に入っていますが、できるだけWindows Updateで更新できるすべての更新プログラムを適用してからサービスパックの適用をお勧めします。適用の際の不具合が少なくなると思います。

    また、サービスパックが適用されていない状態から1つ以上先のサービスパックを適用する場合も(例えばSPなし→SP2)、ちゃんと順番通りに飛ばさず適用した方が不具合が出にくくなると思います。

  2. サービスパックは非常に容量が大きい(数百MB以上)ので、適用するのに時間がかかります。
    適用中に強制シャットダウンなどで終了しますと、Windowsに深刻なダメージを与える可能性があります。(通常のシャットダウン処理であれば適用処理が続行します)

    適用する際は時間に余裕のあるときがよろしいかと思います。

  3. サービスパック適用後、システムの変更によってソフトウェアなどの動作に影響がある場合があります。この場合はそのソフトウェアをアップデートし対応させるか、アップデータが公開されていないときは諦めて下さい。
    サービスパックが公開されてしばらく経つと、大体の不具合には解決方法がインターネット上で公開されているので、不具合が出た場合は各自検索してみてください。

Windowsのエディションについて

ここで、これからの記事を円滑に読んで頂けるように補足を。

Windowsには各バージョンごとに「エディション」と呼ばれる格付けが存在します。エディションが異なると同じVistaや7でも機能に違いがあります。

システム

▲サービスパックと同じく「コントロールパネル」の「システム」にある「Windows Edition」の項目一行目にWindowsのバージョン(緑枠)とエディション(赤枠)が表示されています。

Vistaであれば一般消費者向けエディションとして「Home Premium」、企業用として「Professional」や「Enterprise」が存在しています。

各OSのエディションによる機能の違いを確認したい方は以下のサイトを参考にしてみてください。

Windowsのサポート期間と内容

Windowsシリーズの各OSには、Microsoftからサポートを受けられる期間というものが設定されています。
Microsoftも利益を求める企業です。利用者が少なくなる古いOSに多くの資金をかけることができないのは当たり前と言えば当たり前です。

サポート期間が切れると、Windows Updateを初めほぼすべてのサポートを打ち切られます。
新たな不具合や脆弱性が見つかったとしても、その修正を受けることができずセキュリティ的に危険な状態になります。

社会のIT化に伴って情報の管理をパソコンに任せている企業も多いですが、トレンドマイクロによるとサポート期間が切れているOSを使用している企業は、未使用の2倍以上ウイルス感染の経験があると報告しました。
トレンドマイクロの記事(サポート切れOS使用企業のウイルス感染経験は未使用の2倍以上)

企業だけでなく、個人で利用している場合も同じことが言えます。サポートが切れたOSを使用している方は、これを機に新しいOSをご購入されることをお勧めします。
(サービスパックを適用することでサポート期間が延びる場合があるので、以下の記事を読んでサポート期間内であればそれを適用してもいいです。)

インターネットに接続していない場合でも、USBフラッシュメモリから不正プログラムが感染するということもあるので安心はできません。仕事などの関係で古いOSが必要となる場合は、セキュリティに十分注意して使用してください。

私がお勧めする方法は、仮想空間内でOSを実行することですがこれについてはまた記事にします。

サポートの種類

サポートには「メインストリーム サポート」と「延長サポート」の2種類があります。
以下のリストは、マイクロソフトが約束するサポートを一部引用したものです。

メインストリーム サポート

「メインストリーム サポート」はMicrosoftが提供するすべてのサポートが受けられます。
Microsoftは以下のサポートを約束しています。

  • インシデント サポート (無償サポート、有償サポート、時間制サポート、その他)
  • セキュリティ更新プログラム サポート
  • セキュリティ関連以外の修正プログラムの新規作成リクエスト
延長サポート

「延長サポート」は、ビジネス製品および開発用製品に対して、メインストリーム サポートの後に続くサポートです。
Microsoftは以下のサポートを約束しています。

  • 有償サポート
  • セキュリティ更新プログラム サポート (無償提供)
  • セキュリティ関連以外の修正プログラムの作成を新規にリクエストいただくには、別途「延長修正プログラム サポート契約」を購入する必要があり修正プログラムごとの価格が適用されます。

引用終わり(取り消し線の詳細は以下の黄枠内をお読みください。)

延長サポートは通常コンシューマー(一般消費者)向けの製品には適用されません。
また、更新プログラムはセキュリティ更新プログラムのみとなり、セキュリティに関連しない不具合や仕様改善等の修正は行われません。

各OSのサポート期間

Microsoftは以下の条件の下、Microsoft製品のサポート期間を設定しています。

コンシューマー用ソフトウェアのサポート

製品発売後、最短でも5年間のメインストリーム サポートを提供しています。

ビジネス用ソフトウェアのサポート

製品発売後、最低5年間のメインストリームサポートと、最低5年間の延長サポート (合計最低10年間) を提供しています。

サービスパックサポート

サービスパックが公開されると、その1つ前にリリースされたサービスパックは24か月間サポートが提供されます。 (この期間は、Windows製品は24か月ですが、製品により異なります)

コンシューマー用とビジネス用

コンシューマー用OS ビジネス用OS
Windows 7 Windows 7 Ultimate
Windows 7 Home Premium
Windows 7 Enterprise
Windows 7 Professional
Windows Vista Windows Vista Ultimate
Windows Vista Home Premium
Windows Vista Home Basic
Windows Vista Enterprise
Windows Vista Business
Windows XP Windows XP Home Edition Windows XP Professional
Windows 2000 Windows 2000 Professional
Windows 2000 Server

サポート期間

以下の日程はあくまで予定であり、Microsoftの方針転換や市場動向によって変更されることがあります。

Windows 2000ファミリー 2010 年 7 月 13 日まで(すでに終了)
Windows XP Service Pack 2 2010 年 7 月 13 日まで(すでに終了)
Windows XP Service Pack 3 2014 年 4 月 8 日まで(延長サポートフェーズ)
Windows Vista RTM(SPなし) 2010 年 4 月 13 日まで(すでに終了)
Windows Vista SP1 2011 年 7 月 13 日まで(すでに終了)
Windows Vista SP2 2017 年 4 月 11 日まで(延長サポート終了日)
Windows 7 2020 年 1 月 14 日まで(延長サポート終了日)

※Windows XPはユーザーからサポートの延長を希望する声が多かったため、コンシューマー向けの「Windows XP Home Edition」にも延長サポートフェーズが設けられました。

2012年10月現在のサポート期間を反映。Windows 7 SP1はSP2がでるかどうかでサポート期間が決まります。

【注意】2000とXPはサポートを終了した

『Windows 2000ファミリー』と『Windows XP Service Pack 2』はサポートを完全に終了しました。これらOSを使用している方は、新しいOSを導入して頂くか Windows XP SP2 の場合はSP3の適用を推奨します。

Vista初期版はXPよりも早くサポートを終了した

さて、ここまで来るとお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、SPが1つも適用されていない Windows Vista RTM(初期版) は Windows XP よりも早くサポートを終了しています。
あとに発売されたVistaが先にサポートを終了してしまうとは、中々予想しにくいことでしょう。

もし、自分が使用しているOSがSPを適用していないVistaだった場合は、これから一切のサポートを受けられないので早めにSP1/SP2の適用、あるいは最新のOSであるWindows7への移行をお勧めします。

※2011年11月20日 追記:Windows Vista SP1も2011年7月13日にサポートを終了しました。まだSP2を適用していない方は、早めの適用をお願いします。

参考

以下にWindowsのサポート期間に関するサイトへのリンクを貼っておきます。この記事よりも詳しく書かれているので、興味のある人は読んでみて下さい。

この記事のまとめ

Windowsのサポート期間についてお分かりになったでしょうか。古いOSでも使えないことは無いのですが、全くのサポートを受けられない状態でインターネットや仕事を行うと非常に危険なので、そのような方は早めに対策を講じて下さい。

  • サービスパックについて、その適用方法を覚えておく
  • Windowsの各OSに設定されているサポート期間を理解する

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