MusicBee – 標準でリッピング機能も持つ多機能音楽プレイヤー


iTunesを超えるほどの多機能さと軽快な動作、豊富な対応形式を持ち合わせた音楽プレイヤー「MusicBee」の紹介です。

2008年に公開された比較的新しい音楽プレイヤーです。iTunes , Winamp , foobar2000 など古株のプレイヤーが人気ですが、この MusicBee はその競争の中へ参入できるほどの機能を持っているプレイヤーだと感じています。

豊富な対応音楽フォーマットに加え、CDからの強力なリッピング機能、ライブラリの管理、レイアウト(スキン)の変更やカスタマイズ、エンコーダを通しての変換機能、ビジュアライザ表示、「Last.fm」への同期、アルバムアートや歌詞の取得、海外ラジオの視聴 など、標準で様々な機能を搭載しています。

これだけの機能を持ちながら動作は軽快で、しかも iTunes や WMP のライブラリをインポートする機能も持っているため、移行もスムーズに行えます。コンパクトプレイヤーモードにしてプレイヤー画面を小さくすることもできます。

標準で多機能かつ軽快な動作を持ち合わせた MusicBee は大変魅力的なプレイヤーです。
「カスタマイズするのは面倒だけど、多機能なプレイヤーが欲しい」という方にぴったりなお勧めできるプレイヤーです。

musicbee
▲クリックで拡大

2015年1月7日:現時点での最新バージョン「Ver. 2.4.5404」に準じた表記に書き直しました。

MusicBee

ダウンロード

○開発者サイトよりダウンロード (MusicBee – Music Manager and Player)
http://getmusicbee.com/download.html

○MusicBee – 窓の杜ライブラリ よりダウンロード
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/musicbee/

※個人利用のみフリーで寄付は歓迎の模様です。

対応OS

Windows XP SP2, SP3, Windows Vista (32 or 64 bit), Windows 7 (32 or 64 bit), or Windows 8 (32 or 64 bit)

特徴

  • 標準で様々な機能を搭載した高機能ミュージックプレイヤーです。
  • インターネットからアートワークを自動取得できます。
  • MP3, AAC, M4A, MPC, OGG, FLAC, APE, Opus, TAK, WV, WMA , WAV ALAC形式の音楽の再生をサポート。
  • 音楽データはライブラリ型で管理します。星(☆)で評価もできたりするところはiTunesと似た感じです。
  • CDデータ比較用データベースサービス”AccurateRip”と連携できるCDリッピング機能を搭載。書き込みも可。
  • 「Last.fm」との同期が可能です。
  • MP3/AAC/FLAC/Ogg Vorbis/WMA/Wave/WavePack/Tak/Musepack/ALAC形式へ変換するコンバート機能付き。
  • CUEシートと音楽ファイル内の歌詞を認識できます。
  • DSPやクロスフェード、シャッフル、イコライザ、各種ゲイン(トラック,アルバム)を調整できる機能を搭載。
  • レイアウトをスキンファイルで変更・カスタマイズ可能です。プレイヤーが小さくなる”コンパクトモード”もあります。
  • タスクアイコンから再生や停止などの操作が可能です。
  • 個人的な体感ですが、iTunesより動作が軽いと感じています。
  • ASIOドライバ、WASAPI排他モードに対応しています。
  • 海外のラジオを視聴できます。

※AAC形式の再生はDLLの追加で再生できるようになります。(使い方1の後半参考)
※MP3、AAC、ALACへの変換は別途LAMEなどのエンコーダが必要です。(使い方5を参考)

主な機能を列挙してみましたが、これだけの機能を標準で備え、かつデザインも優れたプレイヤーは中々ないでしょう。
CUEシートにも対応しているのは個人的にとても嬉しいです。(CUEシートについてはリッピングの項目を参照)

CDデータ比較用データベースサービス”AccurateRip”との連携により、通常のリッピングソフトでは検出できない小さいエラーも訂正できる高精度なCDリッピング機能。各種フォーマットへ変換できるコンバート機能。☆をつけることで曲に重みを設定できるiTunesライクなライブラリ。スキンの変更もできて各種エフェクトも搭載していると、中々な高機能さです。

「Last.fm」との同期もできますので、似た曲を探して音楽の連続再生ができます。

iTunesやWindows Media Playerのライブラリをインポートできるので、仮にMusicBeeへ移行するとしても、簡単に全データを移動させることができます。(ただ、当たり前ですがiTunes Storeには繋がりません)

「iTunesはどうも重い、かといってWinampやfoobar2000は難しい。でも高機能なプレイヤーが欲しい!」という方にお勧めできるメディアプレイヤーです。

ダウンロード・インストール

  1. 公式のダウンロードサイトへ行きます。(http://getmusicbee.com/download.html
    インストーラー版(Latest Release Installer)とポータブル版(Portable Application)があります。

    ポータブル版は「MusicBeePortable_○_○.zip」を解凍して「MusicBeePortable_○_○.exe」を実行すればOKです。

    ダウンロードリンク ダウンロードリンク
    ▲左がインストーラー版、右がポータブル版

    ポータブル版
    ▲インストーラー版

  2. インストーラー版、ポータブル版両方でセットアップウィザードが始まります。規約に同意したり、インストール場所を指定したりして進みます。特に注意する箇所はありません。
    途中で「言語設定」と、「iTunes」「Windows Media Player」のライブラリをインポートするか聞いてきます。

    言語設定
    ▲言語設定で「日本語」を選びます。(別に他の言語でも構いません)

    インポート設定
    ▲クリックで拡大。「iTunes」「Windows Media Player」のライブラリをインポート。

  3. 設定が終わったら「MusicBee」を起動してインストール作業終了です。

使い方1 -音楽を再生する-

正直、色々機能がありすぎるのでメインとなる部分のみの解説です。細かいところはご自分で弄って開拓してみてください。

ライブラリ、プレイリストから再生

基本はライブラリの「音楽」「プレイリスト」「インボックス」に登録するか、「プレイリスト」を作ってそこへ登録することで音楽を再生できるようになります。登録はドラック&ドロップで可能です。
プレイリストなどは右クリックメニューで編集・追加できます。

「ジャンル」「アーティスト」「アルバム」などでソートできたり、専用の別窓があるのはiTunesと似ています。

CUEシートを登録すると、自動で各曲目に分割してくれます。

ライブラリ

表示方法も簡単に変えられます。上の検索バー左にあるアイコンをクリックします。そこから「アートワーク」「アルバムとトラック」「トラックの詳細」「カスタムビュー」を選ぶことで表示方法が変わります。

表示方法切り替え アルバムとトラック

エクスプローラーの階層表示(フォルダツリー)から選ぶ

左にあるエクスプローラーの階層表示(フォルダツリーといいます)を辿って行き、フォルダ内にに音楽ファイルがあった場合は自動認識して再生させることができます。

CUEシートがあった場合は、自動でCUEシートを認識し音楽データを分割してくれます。
この時、本体であるファイル(CEUシートで指定している大元のファイル)を除外してくれます。

音楽ファイルに埋め込まれている、または同階層にアルバムアート(画像ファイル)があった場合も自動認識して表示してくれます。JPG画像、PNG画像は対応しているみたいです。

フォルダツリーから選ぶ
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タグなどの編集

編集 タグの編集
▲右の画像はクリックで拡大

トラックを選択し右クリック、メニューから「編集」を選択してください。(「Shift」+「Enter」でも可能)

ここでトラックのタグやアートワーク、歌詞などを編集できます。
「自動タグ」でネットからタグ情報やアートワークを自動取得できます。「タグインスペクタ」では「ID3v1」「ID3v2」「APEv2」それぞれのフォーマットでタグの管理ができます。

AAC形式の音楽を再生できるようにする

どうやらライセンスの関係で「AAC(MPEG4系)」の再生を標準ではサポートしていないようです。
しかし、デコーダのリンクが公式サイトにありますので、これをダウンロードして保存すればAACも再生できます。

bass_aac.zipのダウンロード

質問「Why can’t I play AAC/ MPEG files?」を開くと「download bass_aac.zip」というリンクがありますので、クリックし「bass_aac.zip」をダウンロードしてきます。

解凍すると「readme.txt」と同じ階層に「bass_aac.dll」がありますので、これをMusicBeeのインストールしたフォルダへ保存してください。標準では以下の場所です。(MusicBee.exeがある階層です。)

C:\Program Files\MusicBee

これでAACファイルの再生が可能になりました。

ソート

各ソートメニューをクリックすることでソートが可能です。右クリックでソートメニューを編集することもできます。
複数の項目で同時ソートをしたい場合は「Ctrl」キーを押しながら選択することで可能になります。

使い方2 -プレイリストの作成-

基本は「プレイリスト」を右クリックしてメニューみればわかります。

プレイリスト

新規プレイリスト

名前の通り新規でプレイリストを作ります。名前は好きな様に変えられます。

新規自動プレイリスト

プレイリストを条件に沿ったものになるよう、自動で振り分けてくれるプレイリストを作成します。

例えば、以下の設定は標準で作成されていた「Recently Added」というプレイリストの設定です。「音楽ライブラリ」の中にある音楽"すべて"を対象に"追加日時が最後"、つまり最近追加した曲を"過去2週間"という期間で振り分ける、という設定。

結構細かく指定ができるので、自由にカスタマイズしてみてください。
設定の編集は、プレイリストを右クリックして「自動プレイリストの編集」で可能です。

新規自動プレイリスト
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新規プレイリストミキサー

実はこの機能良くわかってないのですが「オートプレイリストの条件のリストから成るプレイリストを作ることができます。その時、指定した数のランダムなトラックがそれぞれのオートプレイリストから選ばれ、終了した場合には繰り返されます。」とあるので、自動プレイリストの中からさらに条件分けしたいときに利用すればいいのかな?と勝手に解釈しています。

新規フォルダ

新規でフォルダを作成します。フォルダの中にはプレイリストを登録させることができます。

使い方3 -CDからリッピングする-

リッピング【Ripping】とは、CDから音楽データをパソコンへ取り込むことを言います。
iTunesではインポートと表現していますね。どちらも同じ意味です。

MusicBeeの特徴として、このリッピング機能がよく挙げられています。

「AccurateRip」と呼ばれるCDデータ比較用データベースサービスがあります。
他人のリッピング記録がここに登録されています。ここにアクセスすると、自分と同じリッピング環境の人のデータを探しだして比較対象してくれます。MusicBeeはこのサービスにアクセスして、リッピングしたCDデータが正しくコピーできたかを比較してくれます。

他の人のデータと比較するので、より正確にリッピングできるようになるのです。
(ハッシュ値やオフセット値などを比較してくれます)

ただし、自分と同じ環境の人のデータがデータベース上にない場合は利用できません。

リッピング方法

リッピング とり込み設定
▲右の画像はクリックで拡大

左上の「MusicBee」をクリックし、「ツール」→「CDを取り込む」を選択します。

すでにCDが入っていれば曲を認識し、アルバムアートをネットから自動で探し出してきます。
リッピング対象をチェックし、左下の「開始」を選択すればリッピングが開始されます。

各情報を編集することもできます。アートワークは左上の枠に画像をドラック&ドロップすることで登録できます。

トラック別にリッピング / CUEシートを使い1つのファイルにまとめリッピング

「次のようにトラックを取り込む」という項目があります。

  • 「1トラック1ファイル」にチェックを入れてリッピングすると、トラック別に音楽がリッピングされ、1トラックにつき1ファイルが生成されます。(○○.mp3 , xx.mp3 ・・・ といった感じ)

  • 「キューシートを使い1ディスク1ファイル」にチェックを入れると、CD内の音楽をすべて1つのファイルにまとめ、CUEシートにて分割させるようファイルが出力されます。ただ、外部へCUEシートが出力されるのではなく、ファイルの中へ一緒に組み込まれるようです。なのでCUEシートの埋め込みに対応していない形式「WAV」「WMA」などは分割されません。

    この方法でリッピングすると、ファイルは1つのみ生成されます。これを「MusicBee」に読み込ませれば自動でトラック別に分割してくれます。

CUEシート【キューシート】とは、楽曲の開始と終了までの構成を秒単位で記録するファイルです。他にもアーティスト名、楽曲名なども記録できます。拡張子は「.cue」です。

リッピングするとき、トラック単位で取り込む場合は、個々のファイルに情報が記録できるので特に問題はないのですが、CDデータを「丸ごとひとつのファイルにまとめて」リッピングする場合は、すべてのトラックが連続してしまいます。

これをトラック毎に分割するためのファイルがCUEシートです。CUEシートとリッピングした本体ファイルをセットで読み込むとトラックごと分割された状態で再生できます。

詳細な設定

詳細な設定
▲クリックで拡大

右上にある「設定」から詳細なリッピング設定ができます。

エンコード形式

エンコード形式を設定します。MP3/AAC/FLAC/Ogg Vorbis/WMA/Wave/WavePack/Tak/Musepack/ALACが選べます。
MP3、AAC、ALACは、ライセンスの関係で別途ユーザーでエンコーダを用意する必要があります。詳細は後述。

命名規則

リッピングしてファイルを保存する際、「保存フォルダ」以下の階層でどのように命名させ保存させるかを指定できます。

右の「...」で関数を指定します。それぞれの関数はクリックする度に左の枠へ追加されるようなっています。
例えば、「アーティスト」フォルダを作り、その中へ「アルバム」フォルダ、そしてその中へファイルとして保存したい場合は「<アルバムアーティスト>\<アルバム>\<タイトル>」となります。「\」を挟むことでフォルダ(ディレクトリ)が作成されます。

取り込み時に自動で分類されるようにすると管理もしやすくなるでしょう。

命名規則の関数

アルバムアートワークを取得したい

「インターネットからアルバムのアートワークを自動的で取得する」にチェックを入れることで、アルバムアートワークを自動で取得してきてくれます。

リプレイゲイン情報を追加したい

「音量の分析とリプレイゲインタグの書き込み」にチェックを入れると、音量の解析後にリプレイゲイン情報【ReplayGain】をファイルに追加します。

Replaygain【リプレイゲイン】とは、各音楽ファイルの音量を事前に解析し、出力するときに音量を調整・均一化してくれる技術のことです。音量が不揃いに感じる場合はこのリプレイゲインを使用すると音量が均一化されます。

音楽データに直接変更を加えるノーマライズと異なり、ReplaygainはタグにReplaygain情報を書き込むため音質的な変化はありません(ロスレス)。ただし、Replaygain対応の音楽形式・プレイヤーでないと音量はそのままなので注意。

AccurateRipを使いたい

「AccurateRip.comを使用して取り込みを検証」にチェックを入れると、AccurateRip.comにアクセスしてリッピングが正常に完了したかを検証してくれます。ただし、自分の環境と同じデータがAccurateRip.comに無い場合は「AccurateRipに問い合わせできません」というエラーが取り込み画面にでます。

この機能を使うには、右にある「読み取りオフセット」を先に検索させる必要があります。

オフセット【offset】:光学ドライブはどこからCDを読み込み始めるのか、商品によって若干のズレがあります。このズレによって、CDに記録されたデータとリッピングして保存したデータでは全体で数十~数百サンプルのズレが生じていることがあります。つまり、完璧なコピーができていないということになります。

これを修正するのが「オフセット値」と呼ばれるもので、この値に基づいてドライブごとにあるズレをソフトウェア側で修正させてやる機能をMusicBeeは搭載しています。私のドライブ「LG BH10NS38」では「-667」ズレている(遅れている)"らしい"ので、値として「+667」を指定して読み込みを早めておきます。

「らしい」というのは、このオフセット値を調べるのは非常に面倒かつ難しいので検索で出てきた値をそのまま信用したというだけという意味です。なので本当にこれであっているのかどうかは不明です。

これを調べるには非常に高度な知識と技術がいるので、気になる方は覚悟をして挑んでください。

ただ、数百サンプルずれていたところでほとんどは1/100秒くらいのズレです。人間が感じるほどのズレではないので、気にしない方はそのままでよろしいでしょう。設定しなかったからといって音質が変わるわけではありません。

セキュアな取り込み / C2エラー検出

「セキュアな取り込み(エラーの回復)」にチェックをすると、取り込み時に発生したエラーをできるだけ修正するようになります。基本的にチェック推奨ですが、代わりに取り込み時間が長くなります。
「C2エラーをチェックする」にチェックをすると対応したドライブではさらにエラーが修正されます。

使い方4 -CDへ書き込む-

MusicBeeはCDへの書き込み(ライティング)機能もついています。
左上の「MusicBee」をクリックし、「ツール」→「ディスクに書き込む」を選択します。

書き込みたいファイルを真ん中の枠にドラッグ&ドロップすることで書き込む音楽データを登録させます。
登録ができたら右下の「書き込む」をクリックして書き込みを開始します。

CDへの書き込み 書き込み設定
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オーディオCD / データCD

オーディオCDで書き込むと、パソコン以外のプレイヤーでも音楽を再生できる汎用性の高いCDができあがります。代わりに、データ容量単位ではなく書き込む音楽全体の「曲の長さ」で書き込み上限が決まります。(CDDA形式で書き込むため)

データCDで書き込むと、書き込める上限は純粋にデータ容量で決まります。また、ツリー構造を作ることもできます。MP3やWMAなど形式を変えず記録することも長所です。ただし、ほとんどの場合パソコン以外の機器で読み込めなくなります。

MP3に統一して書き込む【データCD専用】

データCDとして書き込む場合、「MP3 CD」にチェックを入れることでMP3にデータを統一して書き込むことができます。

トラックの間隔 / 音量の正規化

トラック間隔を設定すると、トラックの間に無音部分が挿入されます。必要ない場合は「なし」と設定します。

「音量を正規化する」にチェックを入れると、音量が均一化された状態で書き込みを実行します。

使い方5 -ファイルを変換する-

MusicBeeは MP3/AAC/FLAC/Ogg Vorbis/WMA/Wave/WavePack/Tak/Musepack/ALAC形式 へ変換するファイルコンバーターが搭載されています。再生に対応している形式との相互変換が可能です。
因みに、ファイルを変換することをエンコード、それを実行できるファイルをエンコーダといいます。

※MP3、AAC、ALACは別途エンコーダを用意する必要あり。

変換したいファイルを選択状態にし、「ツール」→「フォーマットの変換」を選択します。
あるいは、トラックを右クリックして「送る」→「フォーマットコンバータ」を選択してください。

変換 コンバータ設定
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エンコード形式 / プロファイル

「次の形式にエンコード」からエンコードしたいファイル形式を選択します。MP3、AAC、ALACはエンコーダを指定しないとエンコードできないので注意。指定方法は後述します。

「プロファイル」で4つのプロファイルを指定できます。これは「設定」から入れるコンバート設定でパラメータを変更できます。例えば、MP3へのパラメータは初期状態で以下の通りになっています。

プロファイル コマンドライン 概要
小さなファイル --abr 96 -q 5 --noreplaygain - [outputfile] ABRモードの96kbps、argは"5"
ポータブルデバイス用 --vbr-new -V 5 --noreplaygain - [outputfile] VBRモードでクオリティは"5"
vbr-new アルゴリズムを使用
高音質 --vbr-new -V 2 --noreplaygain - [outputfile] VBRモードでクオリティは"2"
vbr-new アルゴリズムを使用
保存用 --cbr -b 320 --noreplaygain - [outputfile] CBRモードの320kpbs

※すべての設定でリプレイゲイン情報を含めない「--noreplaygain」が付いています。

エンコーダのパラメータを設定する

設定 ファイルコンバータ
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各フォーマットのパラメータは左上の「MusicBee」をクリックし、「ファイル」→「編集」→「設定」→「ファイルコンバータ」で設定可能です。先ほどの「フォーマットの変換」からでは設定できないので注意。

MP3、AAC、ALACのエンコーダは同封されていないので各自で用意します。
用意できたら「エンコーダの場所」でそれぞれのエンコーダを指定します。

ここを詳細に解説していたら長くなるので別記事を書きます。以下の記事です。

各種エンコーダの用意

参考記事

使い方6 -イコライザとDSPの設定-

MusicBeeはイコライザと、なんとWinamp用のDSPプラグインが使用できます。

左上の「MusicBee」をクリックし、「コントロール」→「DSP効果」を選択します。

DSP効果 イコライザとDSPの設定
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各周波数のつまみを上下させることで再生される音を調整できます。

イコライザ【Equalizer】とは、音声データの各音声周波数をソフトウェアで調整する機能です。
「低音が足りない」「高音が強すぎ」という場合に、それぞれの周波数を上下させることで自分が心地よい音を作り出すことができます。プロファイルもあるのでまずはここから選んでちょっとずつ調整するとよいでしょう。

DSPプラグイン

DSPはデジタル信号処理を意味する「Digital Signal Processing」の略称です。

これを使うことで再生される音楽データに様々な効果を加えることができます。標準ではステレオエンハンサー【Stereo Enhancer】が入っています。(ステレオエンハンサー:左右の広がりをコントロールします)

このMusicBeeはWinampのDSPプラグインを利用できます。すでにWinampがインストールされている場合、管理者権限でMusicBeeを起動してから「Winampのインポート」をクリックするとWinampのDSPがインポートできます。

自分で導入したい場合は「C:\Program Files\MusicBee\Plugins\」(標準)の中にプラグインを入れればOKです。

DLLファイルの保存場所

使い方7 -レイアウト・スキンの変更-

MusicBeeはプレイヤーの外見(レイアウト)を「レイアウト」「スキン」によって変更することができます。
標準でも少し用意されていますし、公式フォーラムでは個人が作成したスキンファイルのダウンロードも可能です。

レイアウトの変更

レイアウト クイックレイアウト
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レイアウトの変更ですが、左上の「MusicBee」をクリックし「表示」→「クイックレイアウト」と選択します。

「クイックレイアウト」はMusicBeeに標準で備わっているレイアウトです。特にこだわりがなければこれらを一度適用してみて気に入ったものを今後も運用していくと良いでしょう。

「レイアウト設定」でレイアウト設定フィルの適用と出力ができます。

スキンの変更 - スキンファイルの入手と適用

スキンの適用
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左上の「MusicBee」をクリックし「表示」→「スキン」を選択します。
標準でいくつかスキンが入っています。好きなスキンを選んで適用させると、MusicBeeが再起動しプレイヤーのレイアウトが変更されます。デフォルトに戻したい場合は「MusicBee default」を適用してください。

もっと他のが欲しい!という方は「さらにスキンを探す...」で公式フォーラムへ移動してみてください。

ここでは個人の方々が独自にカスタマイズしたスキンの設定ファイルがアップロードされています。
気に入ったものが有ったらダウンロードして適用させていただきましょう。

スキンファイルの拡張子は「.xml」です。ダウンロードしたファイルをMusicBeeをインストールしたフォルダにある「Skins」フォルダに保存してください。標準では以下の場所です。

C:\Program Files\MusicBee\Skins

保存してMusicBeeを再起動すれば先ほどの「スキン」へ追加されますので、選んで適用しましょう。

スキンの適用後
▲「Blackout」というスキンを適用したMusicBee

使い方8 -iPodと同期する-

MusicBeeはAppleの携帯音楽プレイヤー「iPod」と同期できる機能があります。
「iPhone」「iPod touch」もバージョン3.1.1以下ならば同期可能です。iOS4以降だと同期がうまくいかずデバイスの音楽データベースの破損を招くようなので十分注意してください。

私はiPodを所持していないので設定部分のみご紹介。

左上の「MusicBee」をクリックし「編集」→「設定」→「デバイス」と選択します。
ここでiPodの同期設定ができます。デバイスを刺せば自動でiPodなどを認識してくれるようです。

iPodの同期設定
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使い方9 -WASAPI排他モードを使う-

MusicBeeは、Windowsのカーネルミキサー(Vista以降はオーディオエンジン)を回避(バイパス)する「ASIOドライバ」「WASAPI排他モード」を利用することができます。手軽に音質を向上できる手段です。
詳細は以下の記事で解説しています。面倒な方は下記黄色の枠内をお読みください。

通常、Windowsは音声を出力するために「カーネルミキサー(Vista以降はオーディオエンジン)」という箇所を通ります。ここでは音声のミックスやリサンプリングがされて、あらゆるアプリケーションが出す音をまとめあげる仕事をしています。通常は無くてはならない回路です。

しかし、音楽再生に特化させた場合、このミックス作業などが音質に変化を与えてしまい劣化してしまう現象が起きてしまうため却って邪魔になってしまいます。

「ならば、カーネルミキサー(オーディオエンジン)を通らないようにすればいいじゃん!」ということで、これを実現するのが「ASIOドライバ」「WASAPI排他モード」と呼ばれるものです。これらを使うとアプリケーション(ここでは音楽プレイヤーソフト)が出した音声情報は直接サウンドドライバへ渡されるので音質の劣化が発生しません。

「WASAPI排他モード」はVista以降に標準で搭載されています。なのでXPの方は「ASIOドライバ」をお使いください。
「ASIOドライバ」はこちらでダウンロードできます。(http://www.forest.impress.co.jp/library/software/asio4all/

注意点として、この機能を使うと音楽を再生しているアプリ以外の音声は一切なら鳴らなくなります。
(カーネルミキサー(オーディオエンジン)を回避しているためです。)

WASAPI排他モードで設定する

私はWindows8を使っているので「WASAPI排他モード」が使えます。

左上の「MusicBee」をクリックし「編集」→「設定」→「プレイヤー」と選択します。
「出力」を「WASAPI」にして再生デバイスを選べばMusicBeeは排他モードで動作します。このとき、MusicBee以外の音声は鳴りませんので注意してください。

プレイヤー
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ここまで高機能で使いやすプレイヤーは中々ない!

この記事で「MusicBee」のメインとなる機能をご紹介しました。
これだけ記事が長くなるということは、それだけ多機能であることがわかります。

標準でFLACやALACなどの可逆圧縮形式の再生をサポートし、エンコード機能も搭載。CDからのリッピング機能もオフセット値訂正までも可能という高機能さ。タグの管理もiTunesライクでとても使いやすく感じます。見た目もスキンで好きなように変えられますから、使い勝手もマッチしやすいでしょう。

このソフトは別の記事のコメントで教えていただいたのですが、これは本当にすごいプレイヤーだと思います。
久しぶりにアプリケーションでテンションが上りました(笑

foobar2000 , Wimamp , iTunes が音楽プレイヤーの3強だと思っていましたが、MusicBeeはその中へ堂々と立ち向かっていけるだけの機能と使いやすさを兼ねそろえたソフトだと思います。

iTunesとWindows Media Playerからはインポートによってライブラリの移行ができますから、これを機に一度お試しになってみてください。