foobar2000は、外見や機能を自由にカスタマイズすることができる高機能オーディオプレイヤーです。
初期設定のままでは非常に動作の軽いシンプルなプレイヤーという印象ですが、このプレイヤーの真価はユーザーがカスタマイズすることで発揮されます。基本カスタマイズすることが前提のプレイヤーです。
foobar2000には、多種多様なコンポーネントファイルが存在しています。これらを導入することで「再生できるファイル形式を増やす」「歌詞表示機能を付ける」「イコライザー機能を付ける」等々、様々な機能を追加させることができます。
また、プレイヤー自体の外見も変えることもできます。「Windows Media Player風」「iTunes風」といった感じに世界中のユーザーがカスタマイズしたスキンも多く配布されています。本当に自由自在にカスタマイズできます。
取りあえずできることが多すぎるので、この記事では「foobar2000のインストール方法」と「日本語化」、「プレイヤーとして動作させる最低限のところまでの使い方」「コンポーネントのインストール方法」を解説します。
▲左が初期設定状態のfoobar2000。右がカスタマイズ後のfoobar2000(Foobar2000 Skins / Melancholy Foobar)
私のカスタマイズしたスキンはこちら↓で公開しています。
ブログ内リンク:foobar2000のスキン設定を公開 – 各種設定方法を少し解説
foobar2000
ダウンロード
開発者サイト(Peter Pawlowski)
http://www.foobar2000.org/
開発者サイトからダウンロード
http://www.foobar2000.org/download
k本的に無料ソフト・フリーソフト からダウンロード
http://www.gigafree.net/media/music/foobar2000.html
日本語化
non existent(日本語化パッチ制作者:tnetsixenon)
http://tnetsixenon.xrea.jp/
対応OS
Windows XP SP2/Vista/7(Windows Vista&7の64bit版でも正しく動作しました)
特徴
- カスタマイズ性の高い高機能オーディオプレイヤーです。
- コンポーネントファイルを導入することで機能を拡張できます。
- スキンなどで外見を変えることができます。
- コンポーネントファイルを追加することで、ほぼすべての音声ファイルを再生可能。
- CUEシートを利用して、FLACやAPEなどのファイルもトラックごとに再生できます。
- エンコーダを通すことでファイルのフォーマット変換が可能になります。
- タグ編集機能、プレイリスト機能付き。ギャップレス再生(曲間なしの再生)も可能です。
- 多言語対応。(基本は英語表示)
- DSPでイコライザーなども利用できます。
- データベース対応。1000曲以上の音楽があってもすばやく読み込めます。
とにかく自由にカスタマイズできることが魅力のプレイヤーです。コンポーネントファイルを追加することで、ほぼすべての音声ファイルが再生できるようになります。歌詞機能やプレイリスト機能、ジャケット表示、検索機能なども追加可能です。
スキンを適用すれば外見も変えることができます。
CUEシートの読み込みにも対応しているので、「FLAC+CUE」や「APE+CUE」などのようなファイルもトラックごとに分割して再生できます。タグ編集機能も付いています。TAKに対してはCUEシートの埋め込みも可能です。
「FLAC,APE,TAK,TTA」などの可逆圧縮フォーマットについては以下の記事を参考にどうぞ。
ブログ内リンク:高音質で音楽を聴くため可逆圧縮音源について学ぼう
カスタマイズをしなくとも、foobar2000は標準で多くの音声フォーマットの再生に対応しているので「非常に動作の軽いシンプルな音楽プレイヤー」として使うこともできます。
すでに出来上がったスキンが欲しい方
インストールまでできて、すでに出来上がったスキンが欲しい方は私のカスタマイズしたスキンを公開していますのでよかったら参考にしてください。大量のCDデータをインポートしても管理しやすいよう作りました。
ブログ内リンク:foobar2000のスキン設定を公開 – 各種設定方法を少し解説
ダウンロード&インストール
○開発者サイトからダウンロード
http://www.foobar2000.org/download
公式サイトからダウンロードします。「Latest stable version」が最新安定バージョン、「Latest beta version」が開発中のβバージョンになります。通常は上の最新安定バージョンを入手してください。
インストール
![]() |
ダウンロードした「foobar2000_v○.○.○.exe」(※○はバージョン)を実行します。セットアップウィザードが表示されるので「Next」をクリックします。 |
![]() |
利用規約が表示されます。同意できたら「I Agree」をクリックします。 |
![]() |
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![]() |
インストール場所を指定します。特に理由がなければ標準のままで問題ありません。 |
![]() |
※上書きインストール、またはアップデートをする場合の表示 すでにfoobar2000がインストールされている場合は、ここで上書きインストールの設定を行います。
詳しくは下記記事の下の方で解説。 |
![]() ▲クリックで拡大 |
標準で導入するコンポーネントを選択します。特に問題なければ「Full」でOKです。最後に「Install」をクリックします。 |
![]() |
インストールが開始されます。 |
![]() |
インストールが完了しました。「Run foobar2000」にチェックを入れると「Finish」をクリック後、foobar2000が起動します。日本語化する場合はチェックを外しましょう。 |
日本語化
foobar2000の日本語化ですが、仕様上日本語化できる場所が少ないため、基本は英語表示で使うことになります。ご注意ください。
日本語化
non existent(日本語化パッチ制作者:tnetsixenon)
http://tnetsixenon.xrea.jp/
以上のサイトから日本語化パッチをダウンロードします。foobar2000のバージョンと対応したものを選んでください。foobar2000のバージョンと日本語化パッチのバージョンが異なると正しく日本語化できません。
「foobar2000_v○.○.○_jp.zip」(※○はバージョン)をダウンロードしたら解凍します。
解凍後、出てきた「foobar2000_v○.○.○_jp.exe」を管理者権限で実行します。(パッチの適用を確実に行うため)
▲管理者権限で実行することにより、ユーザーアカウント制御などの影響を受けなくなります。
▲「はい」をクリックします。
▲foobar2000をインストールした場所を指定します。指定したら「OK」をクリック。
▲正常に適用されたら「閉じる」をクリックして閉じます。ファイルを書き換える権限がなかったり、適用する場所を間違えると失敗するので注意。
foobar2000の基本的な使い方(最低限プレイヤーとして使えるまで)
初回起動時、標準で利用できるレイアウトが表示されます。好きなレイアウトを選びましょう。この画面は後からでも表示できます。メインメニューの「View」→「Layout」→「Quick setup」からこの画面を出せます。
後は音楽ファイルをfoobar2000へドラッグ&ドロップすることで楽曲が登録され再生できるようになります。
トラックの削除
登録された音楽(トラック)をリスト上から削除するには、トラックを選択後「Delete」キーを押してください。
トラックだけでなく、基本的に「Delete」キーを押すことでだいたいの項目は削除できます。
プレイリストの作成
プレイリストを作りたい場合は、「Playlists」タブを選択し、プレイリスト画面を右クリックして「Create new」をクリックすれば新しいプレイリストが作成されます。
ジャケット画像の表示
ジャケット画像(カバーアート)を表示させる方法はふたつあります。
(レイアウトでジャケット画像を表示できるものを選んでください)
埋め込み式
ひとつはiTunesなどと同様に音楽ファイル自体に埋め込む方法。Windows Media PlayerやiTunes、MP3tagなどのフリーソフトで埋め込むことができます。
Mp3tag – k本的に無料ソフト・フリーソフト
http://www.gigafree.net/media/mu/mp3tag.html
一括適用式
埋め込み式だと「本体ファイル+CUEシート」でリッピングしたものに対応できません。
そのときは、「本体ファイル+CUEシート」が保存されているディレクトリと同じ階層にジャケット画像を保存してください。「cover.jpg」「artist.jpg」などとすれば間違いなく読み込めます。
この方法では、同階層にあるすべてのファイルに対してジャケット画像が適用されます。ジャケット画像を一括して適用できるので私はこちらをお勧め。
▲「本体ファイル+CUEシート」と同じ階層に「cover.jpg」を保存する。トラックごとに分割されたファイルにも有効。
これでプレイヤーとして使う最低限の状態になりました。
ここからカスタマイズするためには結構な知識を要求されますのでネットで検索をかけてよく勉強するといいでしょう。
手っ取り早くカスタマイズしたい場合は、すでにカスタマイズ済みのスキンがネット上で公開されているのでそちらを利用するといいでしょう。「foobar2000 スキン」と検索をかければ多数ヒットします。日本語の解説ページも多いので問題ないと思います。
foobar2000を使いこなすには知識が必要なので、自由にカスタマイズしたい場合は勉強が必要です。
以下にWikiのリンクを載せておきます。
○foobar2000 Wiki
http://foobar2000.xrea.jp/
○foobar2000 日本語 Wiki
http://wikiwiki.jp/foobar2000/
foobar2000の機能拡張「コンポーネント」
foobar2000は「コンポーネント」と呼ばれるファイルを追加することで機能を拡張できます。
コンポーネントファイルはそのほとんどが「foo_○○.dll」という名前で統一されています。
コンポーネントは「user-components」フォルダーに保存されています。場所は以下の通りです。
C:Usersユーザー名AppDataRoamingfoobar2000user-components
C:Documents and Settingsユーザー名Application Datafoobar2000user-components
インストール方法(手動)
以上の場所にコンポーネントファイル( foo_○○ )と同じ名前のフォルダを作り、その中へコンポーネントファイルを入れればインストールできます。
以上が手動インストールの方法です。
インストール方法(推奨)
foobar2000もバージョンが新しくなり、コンポーネントのインストール作業が楽になりました。
先ほどの方法は手動インストールということで覚えておいて、普段はこちらの方法でインストールしましょう。
▲foobar2000を起動し、メインメニューから「File」→「Preference」と選択します。
▲次に「components」を選択し、下の方にある「インストール」をクリックします。
▲コンポーネントファイルを選択します。ファイル名が「foo_*.dll」「foo_*.zip」となっているファイルを認識します。
ZIPファイルのままでもインストール可能です。
最後に「適用」をクリックするとfoobar2000を再起動するかどうか聞かれるので「OK」をクリックし再起動します。これでコンポーネントのインストールは完了です。「user-components」フォルダーにインストールされたコンポーネントファイルが追加されているはずです。
旧バージョンからアップデートする際の注意点「componentsフォルダーの位置について」
foobar2000 v1.1以前から最新バージョンへ移行する際に注意点があります。(詳細は以下のWikiより)
○インストール/v1.1 インストール特設ページ – foobar2000 日本語 Wiki
foobar2000の機能を拡張する「コンポーネントファイル」を保存する「components」フォルダーの位置がfoobar2000 v1.1から変更されました。移動先は以下の通りです。
Vista / 7の場合
C:Usersユーザー名AppDataRoamingfoobar2000user-components
XPの場合
C:Documents and Settingsユーザー名Application Datafoobar2000user-components
コンポーネントがユーザーアカウント毎にインストール可能となり、同じパソコン内でもアカウントごと使用するコンポーネントや設定を扱えるようになりました。
また、「user-components」フォルダーにあるコンポーネントは新しく追加された自動アップデート機能の対象になり、アップデートが可能になります。ただし、アップデート対象のコンポーネントは、公式サイトで登録されているコンポーネントのみとなります。
foobar2000 v1.1以前のバージョンから最新バージョンへアップデートするとき、セットアップ中以上の表示がでます。
- Move components to my personal component folder (recommended)
現在のユーザー用にcomponentsフォルダーを作成し、そこに移動します。(推奨設定) - Keep components in installation folder
従来のインストールフォルダーにインストールします。
「Move components…」を選ぶと、今までfoobar2000のインストール場所に存在した「components」フォルダー内のコンポーネントファイルが「user-components」へ移動されます。しかし、従来のcomponentsフォルダーが機能しなくなったわけでなく、従来の場所に保存しても機能します。
ただ、これからのfoobar2000は「user-components」を使う方向になると思うので、今のうちにこちらへすべて移動させておくとよいでしょう。
コンポーネントの移動方法
セットアップの「Move components to my personal component folder」で移動できなかったコンポーネントがある場合は、手動で移動させることになります。
foobar2000のメインメニューから「File」→「Preference」と選択します。次に「components」を選択し、インストールされているコンポーネントを確認します。
灰色になっているコンポーネントが、従来の場所(foobar2000.exeと同階層にあるcomponentsフォルダー)に保存されているコンポーネントです。これを「user-components」フォルダーに移動させます。
まず、移動させたいコンポーネントファイルと同じ名前のフォルダーを「user-components」フォルダー内に作ります。あとはこの中に移動させたいコンポーネントファイルを入れれば移動完了です。
▲従来の場所に保存されているコンポーネント
▲移動先のコンポーネント。それぞれフォルダーの中に保存されている。
▲コンポーネントの文字が灰色から黒になれば移動成功。
すでに出来上がったスキンが欲しい方
インストールまでできて、すでに出来上がったスキンが欲しい方は私のカスタマイズしたスキンを公開していますのでよかったら参考にしてください。大量のCDデータをインポートしても管理しやすいよう作りました。
ブログ内リンク:foobar2000のスキン設定を公開 – 各種設定方法を少し解説
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