Windowsには標準でドライブ内のファイルを検索する機能がついています。
Windowsエクスプローラーの右上にあるあれです。
皆さん使ったことあると思いますが、標準の検索機能はどうも動作が遅くてストレスを感じた方も多いでしょう。
そこで今回は、Windowsの検索機能なんか比較にならないほど検索が早いソフトウェア「Everything」を紹介します。
インデックス型のファイル検索ソフトなのでデータベースを作成しますが、更新も自動アップデート方式なのでタスクトレイに常駐させておけば更新も意識しなくてOKです。
とにかく騙されたと思って使ってみると世界が変わると思います。それくらい早いのでぜひ試してみてください。
ダウンロード
Everything
○開発者サイトからダウンロード(David Carpenter)
http://www.voidtools.com/
○ミラーサイトからダウンロード(Fileforum)
http://fileforum.betanews.com/detail/Everything/1229363448/1
対応OS
Windows 2000, XP, 2003, Vista, Windows 7(32bit版/64bit版でも動作します)
特徴
- シンプルで超高速なフリー(無料)のファイル検索ソフト。
- データベースを作成し、そのデータベースを元にファイル検索をするインデックス型。
- データベースの更新は「自動アップデート方式」であるため手動による更新の必要はありません。
- 検索方式は「インクリメンタルサーチ」です。
- 「AND 検索」「OR 検索」「ワイルドカード検索」「正規表現を利用した検索」に対応。
- 検索ファイル・フォルダの除外、結果のエクスポート、ソートも可能。
- 検索バーとファイルビューのみのシンプルな構造です。
- 「ETP」「FTP」「HTTP」などサーバーとの通信機能も備わっています。
とにかく早いです。Windowsの検索機能など足下にも及びません。脅威の検索速度です。
インクリメンタルサーチを採用しているので、一度データベースが作成されれば文字を入力するたびに検索結果が更新されていきます。その早さは驚異的で、いつ検索しているのかわからないくらいです。
また、「AND 検索」「OR 検索」「ワイルドカード検索」「正規表現を利用した検索」に対応しているため高度な検索も可能です。検索結果はテキストファイルとしてエクスポートすることもできます。
データベースの更新は「自動アップデート方式」であるため、ソフトを常駐させておけば新たにファイル・フォルダが作成されても自動でデータベースが更新されます。ユーザーに更新を意識させない設計も好印象です。
右クリックメニューからも呼び出せ、指定したドライブ&フォルダのみに絞って検索させることもできます。
インストール & 日本語化
インストール
英語のソフトですが、インストーラーは標準的なものですので基本は「Next」の連続で問題ありません。
インストール先は自由に変更しても大丈夫です。システムドライブでなくても正常に動作します。
公式サイトではZIPファイルでの配布もしているのでこちらでもOKです。
日本語化
インストール直後は英語ですので日本語化しましょう。
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以下のリンクより「Everything.lng.exe」をダウンロードしインストールします。
Download Everything Language Pack
http://www.voidtools.com/download.phpポータブル版「Everything」の場合は「Everything.lng.zip」 をダウンロード & 解凍し、出てきた「Everything.lng」を「Everything」の実行ファイルのある階層内へとコピーしてください。
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次に「Everything」を起動後、「Tool」→「Options」を開きます。
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「General」にある「Language」から「日本語」を選択し、最後に「Apply」を選択してください。
Everythingが自動で再起動し言語が変更されます。
使い方
初回起動時に自動で認識されているドライブ内を事前検索してインデックスを作成します。
データ量にもよりますがそんなに時間はかかりません。
インデックスが作成されると左下に「○○○項目」という表示が出ます。あとは検索バーへ検索したい文字を入力していけば検索が開始されます。検索バーとファイルビューのみのシンプルな構造です。
インクリメンタルサーチですので検索バーへ文字を打ち込む度に検索結果が絞り込まれます。
表示されたファイル・フォルダは通常のエクスプローラーと同じように扱うことができます。
ソート
標準では「名前」「パス」「サイズ」でしかソートできませんが、右クリックすることで他にもソートメニューがあることがわかります。「拡張子」「フォルダタイプ」「作成日時」「アクセス日時」「属性」でソート可能です。
検索結果のエクスポート
検索結果はテキストファイルとして出力することができます。メニューバーの「ファイル」→「エクスポート」で可能です。
除外設定
- メニューバー上の「ツール」 から「オプション」を開きます。
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除外タブを開きます。ここでファイル・フォルダの検索除外が設定できます。
「フォルダ追加」「ファイル追加」「フィルタ追加」で除外したいデータを選択後、「OK」を選択すればデータベースの再構築が行われ除外されます。「フィルタ追加」では、特定の文字列を名前に含む ファイル / フォルダ を一括して登録したい時に便利です。隠し属性の付いたデータやシステムデータの除外はチェックするだけで可能です。
検索オプション
メニューバー上の「検索」より以下の検索オプションが利用できます。ショートカットキーも割り振られています。
- 大文字 / 小文字 の一致 (Ctrl + Q)
- 単語の完全一致 (Ctrl + W)
- パスの一致 (Ctrl + E)
- 正規表現を使用 (Ctrl + R)
コンテキストメニューからの起動
標準状態でインストールするとドライブやフォルダの右クリックメニュー(コンテキストメニュー)に「Everythingで検索」という項目が追加されます。これは右クリックした ドライブ / フォルダ 以下の階層に限定して検索をするためのものです。
ある程度絞り込めているのであればこちらの方が便利です。
メニュー解除方法ですが、「ツール」→「オプション」→「全般」の「コンテキストメニューに追加する」 のチェックを外せばコンテキストメニューから項目が外れます。
データベースの保存場所の変更
データベース(Everything.db)の保存場所の変更をするには、「ツール」→「オプション」→「ボリューム」タブ内にある「データベースの場所」にて指定してください。(データ数にもよりますが私のところでは2MB程度のものでした。)
他にもボリュームごとに「データベースに含める」かどうか、「ファイル名を監視」するかどうかの設定もできます。
まとめ
とにかく検索速度が早いことで有名な検索ソフトが「Everything」です。今までWindows標準の検索機能を使っていた方は、あまりの早さに驚かれると思います。(こんなに早く検索できるならWindowsも実装するべき)
ただ、ファイル名のみの検索でWindows標準みたいに文書の中身までは検索はしません。
また、画像のサムネイルなども表示されません。あくまで名前の検索のみです。ここは個人的にちょっと残念。
(画像サムネイルはPicasaで代用してます。こちらの使い方もまた解説します。)
ですが、検索機能自体は非常に優秀ですのでよく検索をする方は是非導入してみてください。
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