第16回 Windowsのフォルダ構成とパスの読み方

OSのひとつであるWindowsは、通常HDD内にCドライブというパーティションを作り、そこにすべてのファイルをインストールしていきます。店頭で販売されているパソコンであれば、すべてCドライブにWindowsがインストールされているはずです。(OSが標準でインストールされているモデルの場合)

このCドライブには、Windowsを起動させるためのシステムファイルの他に、ソフトウェアをインストールするProgram Files、動画やピクチャ・ドキュメントといったユーザーファイルなども作られます。

今回の講座では、このようなファイルが「どこに」あって「何のため」に存在するものなのかを、ファイルの住所を表す「パス」の読み方と一緒に解説していきます。


ファイルやフォルダの住所 「パス」の読み方と種類

Windowsは、データをファイルとして保存し、そのファイルはフォルダに入れることができます。そのフォルダもさらにフォルダに入れることができ・・・といった感じで階層構造(ツリー構造)を作ることができます。

それぞれのフォルダ・ファイルには名前が付けられますから、たくさんのデータがあったとしても綺麗に整理することができます。

しかし、整理はできても、どのデータがどこにあるのかが正確に分からなければ、プログラムは必要なファイルを読み込んで実行することができません。

そこでWindowsは、あるルールに則ったデータの住所の表記方法を定義しています。このファイルやフォルダの所在を示す文字列のことを「パス」といいます。例を見てみましょう。

  • C:\Program Files\Windows Media Player\wmplayer.exe
  • C:\Users\(ユーザー名)\Documents\
  • D:\仕事\Word.doc
  • ../001/aaa/text.txt

Windowsでは、まず一番始めにドライブから指定します。上2つのパス(C:\)は「C」ドライブ、上から3つめ(D:\)は「D」ドライブの中にあるファイルという意味です。このドライブ直下(最上位階層)にある場所のことをルートフォルダ(ルートディレクトリ)といいます。

ここから順にフォルダを指定して深い階層にあるデータまで指定していきます。道のりとして通るフォルダには順に日本で言う円マーク(半角円マーク:\)で区切ります。

つまり、一番上の例は『「Cドライブ」にある「Program Files」のさらに「Windows Media Player」フォルダの中にある「wmplayer.exe」』の場所を指定しています。(因みに、名前からも分かる通りこれはWindows Media Playerの実行ファイルです。)

2つ目の\で終わるパスは、Documentsフォルダ以下にあるすべてのデータが対象になっています。(ユーザー名はWindowsをセットアップする際、ご自分で設定した名前が入ります。)

パスは何も自分のパソコンにあるデータだけしか示せないわけでなく、ネット上のデータも指定できます。それが「http://」で始まる、皆さんもお馴染み「URL」です。URLでは、フォルダの区切りとしてスラッシュ記号(/)が使われます。
例えば、このページは『「http://michisugara.jp」の中の「lectures」フォルダにある「lectures_16.html」』を指定しています。サーバー内の記事の場所を示しているわけです。

【参考】ディレクトリとフォルダ

この分野ではディレクトリという言葉も多く使われます。意味はフォルダとほぼ同義です。

しかし、厳密には意味が少し異なります。

 ディレクトリは、「物理的に存在するファイルの保存場所」の意味となっています。つまり、純粋にデータ(ファイル)を保存する入れ物という意味しかありません。これに対して、フォルダは「見掛け上あたかもディレクトリであるかのように見える物」も意味に含まれます。例えば、コントロールパネルというフォルダですが、実際にこの様な名前の物理的なフォルダはありません。各機能をわかりやすくまとめた入れ物というだけでディレクトリではないのです。

厳密な定義は以上のようなものになっていますが、正直なところここまで気にする必要はありません。現在は同じ意味として使われることが多いので、専門的な仕事に就かない限りは混同しても問題ないでしょう。

パスの種類

パスには「絶対パス」「相対パス」の2種類があります。

絶対パス

ドライブ名から始まるパスを「絶対パス」といいます。データのある場所を誰が見ても分かるように正確に一から表記しています。

相対パス

あるデータから見て対象のデータがどこにあるのかを相対的に示す場合に使用されるパスを「相対パス」といいます。上の例の4つ目を見てください。

パスの最初がドライブ名(或いはhttp://)でなく「../」となっています。これは「一端ひとつ上の階層へ行ってから」という意味です。また、一般的にフォルダを区切る文字にはスラッシュ(/)が使われます。(絶対パスでもスラッシュで区切る場合がありますが、必ず最上位階層の名前から始まります。)

相対パス

▲この場合、MP3のデータからみて目的のデータを指定するには一端上の階層に戻らなくてはいけません。こんな時に「../」を使います。これをパスで表記すると「../B/E/目的のデータ」となります。

注意するべき点は、必ずどこからみたデータであるのかを認識する必要があることです。相対なのですから2つ対象が無くては意味を成しません。出発点となるデータの位置に気をつけて指定してください。

因みに2つ以上うえの階層へ行きたい場合は「../../」といった感じに「../」を増やして行けばOKです。上の図で言うと、Fフォルダにあるグラフデータから目的のデータを指定するには「../../B/E/目的のデータ」となります。

直接目的の場所まで行くには

あらかじめパスが分かっている場合は、いちいちひとつひとつフォルダを辿って行かなくても直接アクセスする方法があります。なんでもいいのでフォルダを開きエクスプローラーを表示してください。

パスの入力

▲エクスプローラーの上にアドレスバーがありますね。ここにパスを入力すると直接指定した場所まで飛んでいきます。最後にファイルを指定した場合は、そのファイルが実行されます。例えば「C:\Program Files\Windows Media Player\wmplayer.exe」と入力するとwmplayer.exeが実行されWindows Media Playerが起動します。試してみてください。

Windowsがインストールする各フォルダの意味

パスが理解できたら、今度はWindowsがインストールする各フォルダの意味についてみていきましょう。パスを最初に解説理由は、フォルダの場所を指定するとき省略できて便利だからです。

では、最初に「コンピューター」からCドライブのルートフォルダへアクセスしてみましょう。メーカー独自のソフトウェアが作成したフォルダがあったりしてフォルダが多い場合もありますが、どのパソコンでも必ず以下のフォルダが存在します。

Cドライブ直下のフォルダ

Program Files

ソフトウェアがインストールされているフォルダです。ソフトウェアが標準で指定するインストール場所でもあります。

ほとんどのソフトは、この場所にインストールすることで正しく動作します。しかし、必ずしもこの場所にインストールしなくてはいけないわけでなく、Dドライブなどにもインストール可能です。ただし、itunesなどの一部ソフトはCドライブのProgram Filesにインストールしないと正常に動作しないので注意してください。(ほとんどのソフト、特にフリーソフトは大体どこにインストールしても大丈夫です)

【重要】Program Files(x86)とは

64bit版Windowsを利用している人は、Program Filesが2種類あることに気づくでしょう。「Program Files」と「Program Files(x86)」です。

以前の講座でも解説した通り、Windowsには32bit版と64bit版があります。その中でも64bit版Windowsは、CPUの処理の仕方が64bitになっているので、このままでは32bitコードで書かれたプログラムを動作させることができません。なので、64bit版Windowsには32bitコードで書かれたプログラムを正しく動作させるようWOW64という機能があります。32bitプログラムを64bitOSでも扱える形に変換する機能です。

このWOW64を使うプログラムがインストールされている場所、つまりコードが32bitのプログラムをインストールする場所がProgram Files(x86)です。64bit版Windowsに限り普通のProgram Filesは64bitコードのプログラムがインストールされる場所となっています。

インストールするときは自動でどちらのフォルダに入れるか決定されます。
因みに、なんで32bitなのに(x86)と表記するのかについてですが、かなり専門的な話になるのでここでは割愛します。

Users 又は ユーザー

パブリックフォルダや、お気に入り・ビデオ・ピクチャ・ドキュメントなどのコンテンツが保存される場所です。中に入ると、スタートメニューからも行くことが出来るお馴染みの場所へアクセスすることができます。

WordやExcelなどアプリケーションが作成したファイル・インターネットからダウンロードしたファイルなどの標準保存先になっています。(もちろん変更も可能)
データを新しいパソコンへ移動したり、OSを再インストールするときなどは、ここに保存されているデータをバックアップ(データ二重化、何かあったときのために同じデータを別の場所にコピーすること)すると大事なデータも消えずに済むでしょう。

Windows

名前の通りWindowsに関するありとあらゆるデータが格納されています。Windowsを起動するためのシステムファイルもここに保存されています。

Windowsにとって非常に大事なデータが多く保存されています。ここにあるファイルやフォルダを弄ってしまうと、パソコンが不安定になったり、最悪起動すらしなくなります。メンテナンスなどで訪れることもあるかと思いますが、通常は放置した方が無難です。

小ネタ

折角色々な場所へアクセスできるようになったのでここで小ネタでも書いておきます。そこまで危険な内容ではありませんが、実行するだけにしてくださいね。消去とかしないように。

  1. C:\Windows\Media

    Windowsが発する警告音だとかが入っている場所です。ダブルクリックして再生すると聴いたことがある音が流れるでしょう。

  2. C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\
    Start Menu\Programs\Accessories\System Tools

    毎度お馴染みコントロールパネルがこんなところで開きます。(もしかしたらここに入っていない場合もあるかも・・・)

  3. C:\Windows\System32\notepad.exe

    メモ帳が開きます(笑)Windows標準ソフトなのでProgram Filesには入っていないんですね。

この記事のまとめ

この記事では、パスの読み方とWindowsがインストールするフォルダについて学びました。パスは読めるようになっておくとネットなどで情報を探すときに役に立つと思います。ファイルの場所などを指定するときは、基本パスで表記することが多いからです。

Program Filesやユーザーファイルも、今後便利なソフトを利用するときにここを弄るよう指示される場合もあるのでぜひ覚えておきましょう。

  • パスが読めるようになる。
  • Program Filesなどよく利用するフォルダの意味を知る。

では今回はこれにて、お疲れ様でした。

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